2017.08.17
- 諏訪圏サテライトキャンパス開催:「エンジニアのための教養講座2017」【最近の話題から】
信州大学では、平成18年度に経済産業省の産学連携製造中核人材事業「諏訪圏における超微細加工活用人材育成コースの構築」の採択を受け、諏訪圏の市町村・企業の皆様と協働でカリキュラムを開発し、平成20年度に修士課程(専門職コース)を諏訪圏サテライトキャンパスに開設しました。また、修士課程修了後のさらに高度な研究開発能力を高めたいという要望に応え、平成21年度に文部科学省の補助事業として博士課程専門職コースを開講し、現在、信州大学大学院の事業として自立継続しております。
諏訪圏地域企業支援として平成22年度から実施しております「教養講座」については今年度も、「エンジニアのための教養講座2017」として下記のとおり開催いたします。本講座では、「ものづくり」に関する先端研究を学ぶ講座として、エンジニアはもちろん一般の方々も聴講いただきやすい内容となっております。お誘いあわせの上、是非ご参加ください。
記
信州大学「エンジニアのための教養講座2017」【最近の話題から】
【日 程】9月13日(水)から11月8日(水)の間8日
【時 間】各回18:00~19:00
【場 所】テクノプラザおかや3F(異業種交流スペース)
【受講料】無料
(準備の都合上、各回開催1週間前までに下記問い合わせ先へ参加連絡をお願いします。)【主 催】信州大学・岡谷市
【共 催】NPO法人諏訪圏ものづくり推進機構、長野県テクノ財団 諏訪テクノレイクサイド地域センター、
ものづくり支援センターしもすわ、茅野・産業振興プラザプログラム概要は上記チラシ(クリックするとpdfファイルが開きます)または下記の概要をご覧ください
【第1回】9月13日(水)18:00-
テーマ:ウォーキングに関する製品開発事例から考える研究開発の勧め
講 師:長野県工業技術総合センター 精密・電子・航空技術部門長 北沢 俊二
健康長寿への需要の高まりを見越して県内企業等が取り組んでいる「ウォーキング(歩くこと)」に着目した製品開発案件への支援(例えば、ウォーキングポールの開発、歩行の動作分析の開発など)についてのよもやま話をご紹介し、研究開発の必要性について考える。
【第2回】9月20日(水)18:00-
テーマ:我が国の航空技術の動向と信州大学の活動について
講 師:信州大学航空宇宙研究センター 航空機システム部門長 柳原 正明
現在、我が国では航空機産業を自動車産業に続く基幹産業として育成する方針であり、その中でも装備品産業の成長に注力している。本講演では、我が国の航空技術発展の歴史と現状、それを受けての信州大学の活動について紹介する。
【第3回】9月28日(木)18:00-
テーマ:自律型移動ロボット研究と応用の最前線
講 師:信州大学繊維学部 機械・ロボット学科准教授 鈴木 智
近年社会的に大きな注目を集めている小型無人航空機「ドローン」を中心として、自律的な移動能力を有するロボットの最先端研究と利活用の最前線について解説する。
【第4回】10月 4日(水)18:00-
テーマ:iIoT(製造現場でのIoT)事例紹介
講 師:塩尻インキュベーションプラザ 工業振興コーディネータ 横澤 幸男
急拡大するIoT市場を支えるセンシング制御・通信モジュールの高機能化・小型化・低価格化が進み、これらを工場内のIoT(iIoT)構築に活用することが容易にできる環境となっている。インダストリー4.0の目標である、需要や生産量、環境など様々な変化に迅速に対応して、多種多様な製品を共通ラインで効率よく生産するためのセンシングシステム構築のためにはiIoTの主体的活用が重要である。そこで、塩尻市振興公社で進めている市内中小企業の工場にてのiIoT実証実験事例を紹介する。
【第5回】10月11日(水)18:00-
テーマ:航空宇宙産業におけるCFRPの広がり
講 師:株式会社羽生田鉄工所 代表取締役 羽生田 豪太
当社が2004年にCFRP成形用オートクレーブの開発を開始した頃、航空機へのCFRPの活用が本格的に始まった。その後、宇宙機への活用も始まり、民間中小企業においても関りを持つようになってきた。これまでの当社の歩みと現在のCFRPを取り巻く状況について紹介する。
【第6回】10月26日(水)18:00-
テーマ:工業から見た農工連携の最近の動向について
講 師:信州大学農学部 特任教授 桃崎 英司
従来は、「工業から見た農工連携」というと農作業の機械化を思い浮かべた。現在における農工連携は、ICT化に加えアウトプット(農産物)の高付加価値化がポイントである。今回はこの2つの観点から例を挙げ工業への期待を解説する。
【第7回】11月 1日(水)18:00-
テーマ:金属は熱処理でなぜ変形するのか
講 師:信州大学総合工学系研究科 特任教授 岡田 勝蔵
- 鉄合金を熱処理すると様々な強度が得られ、その際、変形も伴う。本講演ではマルテンサイト変態を利用する鉄鋼の熱処理、強度、変形に関する原理を解説し、変形の事例として、TiN被覆高速度鋼切削工具の損傷を紹介する。
【第8回】11月 8日(水)18:00-
テーマ:リサイクル技術の今
講 師:信州大学総合工学系研究科 特任教授 石川 雄一
最近、東京オリンピック・パラリンピック2020のメダルづくりに際して、「都市鉱山」という言葉をよく耳にするようになった。そこで、リサイクル技術の現状について、都市鉱山や都市油田等を中心に紹介する。
【本件に関する問合せ先】
信州大学諏訪圏サテライトキャンパス 担当:久保田
E-mail:tkubota@shinshu-u.ac.jp
Tel:090-5759-8102(大学携帯) Fax:0266-21-1565