平成19年度修士論文
 山田 千文

長野県長野市における垂直温度計測


研究背景と目的

近年都市熱環境に対する意識が高まりつつあり、都市域における熱環境制御として様々な方法が考え出されてきているが、適切な対策を考える際にはまず地域の気候特性を把握することが重要である。そのため、岩井らは建物の有効なパッシブ手法の検討の一助となる旧長野市域における気象マップを作成した!)。しかし、長野市等地方都市において、近年市街地再開発事業により、中心市街地に新たに5.6階建程度以上の中高層マンションやオフィスビルが建てられており、地表付近のみでなく地上数十メートル高さまでの気象現象を捉えることが必要と考える。そこで本研究では、10点の測定点で地上1.5m、10m、30m程度の高さに測定器を設置し、高さごとの気温の長期実測を行うことにより、中高層階での屋外熱環境の一端の把握に努め、地表面近くにおける屋外熱環境との比較を行うことを目的とした。





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