平成16年度修士論文
 大塚 哲平

土地被覆別熱収支シミュレーションよる気温の推定に関する研究
〜リモートセンシングデータの活用と陰影状態を考慮した解析〜


研究背景と目的

近年、都市域における人工的な土地被覆の増加やエネルギー消費の増大等に起因して、屋外環境の劣悪化が進行している。都市熱環境問題が深刻になりつつある中で、夏季における熱環境改善の一手法として緑化による暑熱緩和効果が期待されている。このため、緑化による夏季における暑熱緩和効果を明確にすることは、都市熱環境改善効果および都市計画の観点からも重要であると考えられる。本研究では、実測調査から地表面が大気に与える熱量を定量的に把握し、熱収支シミュレーションにおけるリモートセンシングデータの土地被覆情報活用の意義と陰影の影響を考慮した熱収支解析の有用性を示すことで精度の高い気温分布マップを作成し、植生による熱環境改善効果を示す一手法とすることを目的とした。





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