本研究室では、建物の熱負荷シミュレーション計算や有効なパッシブ手法の検討を行うため、約20km四方の領域を対象とした気象観測を行っている。これまでの研究により、長野市では商業地域の気温が他の地域に比べて日中は低く、夜間は高いなどの様々な気象の実態を明らかにする事ができた。しかしながら、この様な気象特性が日本全体の内陸の地方都市においても、同様の結果を示すかについては明らかになっていない。そのため、本研究室では長野市と同様に、比較的狭い範囲に多種多様な土地利用が存在し、人口と規模が同程度の内陸の地方都市である、松本市、前橋市、岐阜市、甲府市を対象地域として実測を行ってきた。 |