平成14年度修士論文
 三谷 弘眞

内陸の地方都市における都市気候の実態に関する研究


研究背景と目的

 本研究室では、建物の熱負荷シミュレーション計算や有効なパッシブ手法の検討を行うため、約20km四方の領域を対象とした気象観測を行っている。これまでの研究により、長野市では商業地域の気温が他の地域に比べて日中は低く、夜間は高いなどの様々な気象の実態を明らかにする事ができた。しかしながら、この様な気象特性が日本全体の内陸の地方都市においても、同様の結果を示すかについては明らかになっていない。そのため、本研究室では長野市と同様に、比較的狭い範囲に多種多様な土地利用が存在し、人口と規模が同程度の内陸の地方都市である、松本市、前橋市、岐阜市、甲府市を対象地域として実測を行ってきた。
 そこで本研究では、これまでに長野市を含めた5都市の対象地域内において行った外界気象の計測とデータに基づく解析を行い、内陸の地方都市における都市気候の実態を明らかにする事を目的とする。この結果により、各都市の気候の共通点と特性を明らかにし、それぞれの都市における熱環境を明らかにすることを研究の最終目標とする。





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