平成12年度卒業論文
 北澤 秀吉

リモートセンシングデータによる
表面温度分布図の作成に関する研究


研究背景と目的

 都市域では郊外と比較して気温が高くなり、いわゆるヒートアイランドが形成される場合がある。ヒートアイランド現象の主な形成要因には、大気汚染、人工発生熱、そして土地被覆の改変があげられる。そのうち土地被覆の改変が地表面における太陽放射エネルギーの熱収支を変え、その結果、地表面の温度が上昇し、さらに気温の上昇をまねくケースが多い。このように都市の熱環境は、建物や地面で構成される建築外部空間とその材料に影響を受ける。そのため、土地被覆と表面温度の関係について把握する必要があると考えた。
 そこで、本研究では、土地被覆別に行う表面温度の地上実測調査と、リモートセンシングデータより得られる土地被覆情報を重ね合わせることにより、表面温度の地域分布図作成を行い、ランドサットデータだけでは捉えきれな表面温度分布の日変動の推定を目的とする。さらに、ランドサット熱バンドによる表面温度分布図との比較を行い、その特性を明らかにすることを目的とする。





論文TOPに戻る場合は、 Laboratory Subjects をクリックしてください。