都市域の熱環境に関して、すでに様々な研究が行われてきており、その土地の植生が気温の分布に大きな影響を与えていることが明らかになっている。しかし、いずれにしてもそれらの研究は大阪などの大都市を解析対象地域としているため、長野市のような商工業地域以外の土地利用が混在している地域には対応しているとはいえない。しかも、解析対象地域が大きすぎて、細かい気象を知るのに適していない。土地被覆分類をしてより正確な土地利用状況を把握した上で、長野市の土地利用状況が気象にどの程度影響を与えているかを調べることを目的とした。 |