平成18年度卒業論文
 三浦 明日香

全国の都市における気象データと統計データの比較と
ヒートアイランドマップの試作


研究背景と目的

日本国内において、ヒートアイランド現象(以下、HI現象)は大都市圏のみならず、地方都市でも顕在化しており、都市域における重大な環境問題となっている。既往の研究から、地方都市でもHI現象が起きており、その要因として、土地被覆の改変が大きいことが明らかになっている。土地被覆の改変により、比熱の大きな人工被覆部分は増加している一方で、自然被覆は減少している。その分の緑の蒸発散機能を失うことで、大気の温度上昇を抑制する効果のある潜熱が減少する。これらが要因の1つとなって、HI現象が形成される。 国土交通省国土地理院のプロジェクトの中で、リモートセンシング学会として、「リモートセンシング技術を活用したHI問題の分析とHI対策の効果的な実施に向けた環境データベースのあり方に関する研究」というテーマで、都市におけるHI現象に対してのリモートセンシングの活用方法が研究されている。 本研究では、上記プロジェクトの一環として、日本の様々な都市でどのようにHI現象が起こっているのか把握するため、HIマップを作成し、さらに、気象データと統計データを比較検討することで、HI現象と都市化の関係を探っていくことを目的とする。





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