平成16年度卒業論文
 河村 真利子

高分解能衛星データを利用した
長野市における緑化適正地域の抽出


研究背景と目的

 市街地の緑は、都市の熱環境の緩和や都市災害の防止などに加えて、都市生態系の保全においてもその役割が重視されている。市街地の緑は、小規模で複雑な分布をしていることから、緑被調査には現地踏査や空中写真が用いられるが、人件費の高騰や時間的制約などから更新は困難となってきており、簡単な手法が求められている。こうした高頻度かつ詳細な調査を迅速に行うことができる手法の一つとして、高空間分解能リモートセンシング画像を利用した緑被の抽出が検討されている。
 本研究では、高分解能リモートセンシング画像を用いて、長野市街地の詳細な土地被覆状況を把握し、詳細な緑被分布図を作成する。そして、得られた緑被分布図を活用する一手法として、都市の生態系保全という観点から、一般的に知られているモンシロチョウを指標とした時の長野市街地の緑化適正地域の選定を行うことを目的とする。





論文TOPに戻る場合は、 Laboratory Subjects をクリックしてください。