平成13年度卒業論文
 天野 雄一郎

リモートセンシング技術を利用した山間部の調査
〜飯綱山・浅川流域の水源涵養林と緑のダム〜


研究背景と目的

これまでになされてきた研究により、衛星データを使って都市部のある程度まとまった植生は抽出できることがわかっている。しかし山間部の植生を樹種別に分類するのは難しいとされてきた。本研究では、リモートセンシングの長所である、同時性・広域性を利用し山間部において様々な解析を試みた。解析対象地域としてダム建設問題に関連して、植生調査等の地上調査が進んだ飯綱山・浅川流域に設定した。本研究は人工衛星ランドサット5号のTMデータを用いて、この地域の植生をできるだけ細かく分類することを目的とする。さらにGIS植生図・土壌図などの他の技術を利用した複合解析をおこない、浅川流域の水分貯留量を推定し、森林の水源涵養効果を試算する。これより長野市民の里山である浅川流域の環境と長野市の関係について考える。なお植生調査に関しては長野県自然保護研究所と、水分貯留量に関しては農学部宮崎研究室との共同研究として進めた。





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