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吉村 信之

吉村 信之
写真:教員紹介

吉村 信之

職名

准教授

出身校

東京大院

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研究分野

1. 経済学原理論
2. 経済発展段階論
3. 現代資本主義分析

研究テーマ

資本主義経済の運動を,理論と歴史,さらに現状から分析することを研究課題としています。私たちが今,そのもとで暮らしている資本主義経済とは,16世紀 にヨーロッパの一角に発生し,その後数百年のうちにほぼ全世界を覆うに至った経済体制です。歴史上に現れた様々な資本主義社会は,時代ごとに,あるいは国 ごとに大きな変化を遂げながら存続してきました。しかし資本主義である限り,そこから離れることのできない経済的な原理・論理体系に基づいて運動していま す。資本主義経済はそうした原理に等しく則りながらも,あるときはイギリス中心であり,あるときはアメリカ中心であるような,歴史的な世界編成を遂げてき ました。そしてその上に今現在空間的に存在する資本主義社会――現代の各国経済やその総体としての世界経済の実態が存在しています。このように資本主義経 済の動態を,原理的な理論,歴史的発展,さらには現状分析という理論的・歴史的・空間的要因の3面 から総合的に捉え研究することを目指しています。

所属学会
経済理論学会
著書・論文

著書・編著、論文
・「『カジノ資本主義』と情報化」,SGCIME編『情報技術革命の射程』御茶の水書房,2007年、125-152頁
・ 「マルクスにおける貨幣と価値」,伊藤誠先生古希記念論文集『マルクス理論研究』御茶の水書房,2007年,49-62頁
・「為替論の回顧と展望」『信州大学経済学論集』第53号,2005年,99-113頁
・「貨幣取扱業務の再検討―信用と恐慌をめぐって」『季刊経済理論』第41巻4号,2005年,78-89頁
・「郵政民営化と金融排除―金融の自由化・グローバル化に関連して―」日本郵政公社郵便貯金委託研究,2005年,1-27頁
・「世界貨幣と国際通 貨――『ドル本位制』の歴史的位相」,SGCIME編『金融システムの変容と危機』御茶の水書房,2004年,135-165頁
・「中央銀行の生成と国内金流出の位 相――19世紀イギリスの発券集中によせて――」,『信州大学経済学論集』第51号,2004年,1-32頁
・ 「『金本位制のゲームのルール』と19世紀イギリスの循環性恐慌――その理論的意義」,『信州大学経済学論集』第50号,2003年,1-35頁
・「信用恐慌論の方法と課題」,SGCIME編『資本主義原理像の再構築』御茶の水書房,2003年,305-333頁
・「為替と恐慌」,小幡道昭編『貨幣・信用論の新展開』,社会評論社,1999年,233-277頁
・「物神性と原理論の方法―いわゆる『利子生み資本』に関連して―」,東京大学『経済学研究』第41号,1999年,41-57頁
・ 「発展段階論におけるマルクス経済学の新たな胎動」,『月刊フォーラム』1997

書評
・「中村泰治著『恐慌と不況』」東京大学『経済学論集』第71巻第3号,2005年,75-80頁
辞書執筆

・『岩波 現代経済学事典』岩波書店,2004年

翻訳
・コスタス・ラパビツァス「権力と信頼――貨幣と信用の構成要素として――」SGCIME編『マルクス経済学のフロンティア』御茶の水書房,2006年(泉正樹氏と共訳),67-97頁
・コスタス・ラパビツァス「市場立脚型金融システムと銀行立脚型金融システム そのルーツを学説史のなかにたどる」,野口真・平川均・佐野誠編『反グローバリズムの開発経済学』,日本評論社,2003年,209-231頁
・コスタス・ラパビツァス「金融不安定性と日本資本主義」,伊藤誠編『現代資本主義のダイナミズム』,御茶の水書房,1999年,171-194頁
・コスタス・ラパビツァス「日本の金融不安定性」,『経済と社会』第8号,時潮社,1997年, 43-59頁

その他
・「欧米価値論の新たな潮流」,『アソシエ21 ニューズレター』,2007年,5月号,6-9頁(加筆して「ちきゅう座」)

その他の業績・活動

2004年度 経済理論学会全国大会 貨幣金融分科会報告;「貨幣取扱資本の再検討」

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経済学部:吉村 信之

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