信州大学工学部建築学科|設計製図アーカイブ
2019年度|工芸デザイン製図Ⅰ
第二課題「旧大型商業施設空きスペースを利用した子育て支援拠点の計画」
はじめに
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近年、少子化や核家族化の進行、地域社会の変化など、子どもや子育てをめぐる環境が大きく変化する中で、家庭や地域における子育て機能の低下や子育て中の親の孤独感や不安感の増大等に対応するため、地域において子育て親子の交流等を促進する子育て支援拠点の設置が必要とされている。
- 一方で、中心市街地の衰退に伴う大型商業ビル空洞化への対策は、2000年頃から各地で展開されており、既存ストックを活用した公共空間の提案は、まちづくりの観点からも有効な手段の1つと考えられている。
- そこで、子どもや子育てをめぐる環境整備に取り組む長野市の将来像を見据えながら、地域の特色を生かした子育て支援拠点の提案を行う。
受賞作品
銀賞 吉原花梨 「空のうえの洞窟」
雲壁を使って仕切られた洞窟のような子育て支援拠点を提案する。雲はどれ一つとして同じものがなく、かといってそれらは全く違うわけではない。統一感と一貫性のある、広大な風景のおおらかさと洞窟のようなつくりによる好奇心をはぐくむ優しい空間を目指した。
(図面・模型)