バイオ機能材料
syllabus

科目名 バイオ機能材料
教員名 浦川 宏、綿岡 勲
単位数 2
開講学期 1年2年 第3クオーター

授業のねらいと概要

植物及び動物が多量に生産する高分子はバイオマスあるいは資源高分子と呼ばれる.我々は,それらをその形のまま生活に利用するだけでなく,木材パルプから再生繊維(レーヨン)を開発するなど,素材としての利用を進めてきた.この方向は材料における循環型社会を形成するために是非とも必要である.そこで,本授業では多糖系を中心に、バイオベースマテリアルの特性解析と化学的・生物学的機能化反応についての研究成果,バイオベース材料の高機能化・高付加価値化のための新規加工方法の開発,従来のバイオマスや天然産物を高度に有効利用する方法について講述する。

授業計画

  1. 多糖の基礎
    単糖と多糖の分子構造
  2. 多糖の構造(1)
    セルロースとでんぷん
  3. 多糖の構造(2)
    キチン・キトサン,海藻多糖類,微生物多糖類
  4. 多糖類の機能(1)
    ゲル化とゲル構造,多糖類水溶液のゲル,応用例
  5. 多糖類の機能(2)
    液晶,多糖類の液晶,応用例
  6. バイオベース材料の高機能化・高付加価値化(1)
    多糖類の化学修飾
  7. バイオベース材料の高機能化・高付加価値化(2)
    これまでの歴史(再生繊維,精製セルロース繊維など)
  8. バイオベース材料の高機能化・高付加価値化(3)
    多糖類の物性改変(熱可塑性付与など)
  9. バイオベース材料の高機能化・高付加価値化(4)
    セルロースのナノコンポジット材料
  10. 構造たんぱく質
    コラーゲン,絹フィブロイン,ケラチン
  11. DNA
    材料としてのDNAの活用
  12. 最新の研究トピックス(1)
    バイオベース材料の研究・開発のトピックスの解説
  13. 最新の研究トピックス(2)
    バイオベース材料の研究・開発のトピックスの解説
  14. 最新の研究トピックス(3)
    バイオベース材料の研究・開発のトピックスの解説
  15. 総括
    バイオ機能材料 授業総括

成績評価方法

課題に対して提出されたレポートを評価する。

質問、相談への対応

 

学生へのメッセージ

 

教科書・参考書

必要に応じて配布あるいは指示する。

備考

 



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