バイオベースポリマー
syllabus
科目名 | バイオベースポリマー |
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教員名 | 田中 知成 |
単位数 | 2 |
開講学期 | 1年2年 第1クォーター |
授業のねらいと概要
バイオベースポリマーの歴史的な発展段階をみながら、バイオマス資源からプラットフォームケミカルを経てどのようにポリマー化されていくか、また、このようにして合成されるバイオベースポリマーの構造・物性・用途の相関性とそれに基づいた材料設計技術の基本について講述する。また、バイオベースポリマーの開発に必要なホワイトバイオテクノロジー(化学工学、バイオ生産工学)にも焦点を当て、各事例について、その合成・製品化に至るプロセスを解説しながら、今世紀における高分子材料のパラダイムシフトについて考察するとともに新しい分子・材料設計の基本概念を追求する。
授業計画
- バイオベースポリマー(概念)
バイオベースポリマーとは何か、なぜ開発する必要があるかを学ぶ - バイオエコノミー
バイオベースポリマーの世界動向と各国が推進するバイオエコノミー戦略について学ぶ - バイオマスリファイナリー
バイオマス転換プロセスとホワイトバイオテクノロジーについて学ぶ - バイオベースモノマー
基幹化学物質または糖質からのモノマー合成について学ぶ - ポリエステル(1)
ポリエステル系バイオベースポリマーの合成と機能について学ぶ - ポリエステル(2)
ポリ乳酸の合成と機能について学ぶ - ポリエステル(3)
その他のポリエステル系バイオベースポリマーの合成と機能について学ぶ - ポリアミド
ポリアミド系バイオベースポリマーの合成と機能について学ぶ - 微生物産生、酵素合成
微生物産生ポリマーと酵素合成ポリマーについて学ぶ - 多糖類(1)
セルロースについて学ぶ - 多糖類(2)
キチン、キトサン、他のβ-グルカンについて学ぶ - 多糖類(3)
デンプン、他のα-グルカンについて学ぶ - ポリアミノ酸とペプチド
ポリアミノ酸とペプチドについて学ぶ - 生分解性
バイオベースポリマーの生分解性について学ぶ - 総括
講義内容についてのまとめを行い、バイオベースポリマーの将来を考察する
成績評価方法
期末に課すレポートの成績(70%)と出席状況(30%)による。総合成績が60%以上の学生を評価の対象とする。
質問、相談への対応
連絡先:t-tanaka@kit.ac.jp
学生へのメッセージ
教科書・参考書
参考書:天然素材プラスチック、木村良晴 他 著(共立出版、ISBN: 978-4-320-04367-1)
備考
- 受講に当たっての留意事項
- 高分子合成の知識を有することが望ましい。材料科学を全般に理解すること。
レポート作成時、他人の文章を引用する際は、引用箇所が明確にわかるように記載すると共に、出典を記載すること。また、度を超えた引用は慎むこと。