タイ国では養蚕がなお盛んであり、その飼料となるクワにも多様な品種がある。熱帯クワは落葉・休眠をする性質を持たない利点をもつ反面、生産性が劣る。染色体倍加法を応用してこの性質の改善を試みた。その過程で、いろいろ重要な基礎的知見を得ている。また、熱帯クワゲノム中の多様な遺伝子配列マーカーを保有し、これらを活用して系統間の分子遺伝学的類縁解析に着手することにしている。