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授業の紹介

2021/10/26

10月19日(火)「課題解決実践ゼミ」

みなさん、こんにちは。信州大学ローカルイノベータ―養成コース4期生・岸野です。

第4回「課題解決実践ゼミ」についてレポートしていきます。

今回は長野県観光機構のアドバイザーを務める、株式会社電通の佐藤啓介さんから「戦略思考の型」についてお話しいただきました。

「冬といえばスキー」そんなイメージのある長野県に、冬の魅力を新たにつくりたいという目的があるとき、あなたならどんな戦略を思考しますか?佐藤さんが着目したのは、オフシーズンのキャンプ場でした。「長野の冬といえばキャンプ」という新たなイメージを創出するには、冬キャンプの楽しさ、安全に楽しむ方法が知られていないことが課題だと佐藤さんは考えました。そこで、Nagano Fuyu Camp Lab.を立ち上げ、仲間で冬キャンプを体験することで、新たな冬の魅力を長野県公式観光サイトGo NAGANOで発信するという方策を実践されています。

戦略思考とは、「目的」、「課題」、「方策」の3つの要素からなります。「目的」とは、なんらかの問題を解消することです。問題を解消するために「課題」を設定し、「課題」を達成するための「方策」を実践します。授業では、戦略の具体例を学んだあと、受講生が戦略思考の型に挑戦しました。

実際に考えてみると難しい...私は昨年度のJR EAST Welcome Center MATSUMOTO(以下ウェルカムセンター)での活動を戦略思考に当てはめてみました。昨年3月に訪日外国人観光客向けチケットカウンターとしてオープンしたウェルカムセンターは、コロナ禍での訪日外国人の激減により、閑散としていました。私の所属するグループは、コロナ終息後に、訪日外国人でにぎわう空間にするという「目的」を掲げました。そこでゼミでの「課題」を、「まずは駅利用者が気軽に出入りできるシカケをつくる」と設定しました。「あそこで何かやってる!行ってみたい」、そんな雰囲気がすでにあれば、訪日外国人も出入りしやすくなるはずだと考えたのです。最終的に、ウェルカムセンターで写真展という「方策」を実践しました。

戦略思考に落とし込むと昨年度の自身の活動が理解しやすくなりましたが、同時に他の課題設定、方策もあったのではないかとも考えました。

さて、今年度はどんな課題解決の方策が生まれるのか?今回学んだ「戦略思考の型」を武器に、長野県の観光、松本駅の問題発掘へ挑みます!
次回もお楽しみに~

(文責:信州大学人文学部社会学分野2年 ローカルイノベーター養成コース4期生 岸野 奏)