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お知らせ

授業の紹介

2019/02/21

2/15(金)「地域ブランド実践ゼミ」

2月15日、地域ブランド実践ゼミの様子をお伝えします。

授業回数だと第19回、今回は塩尻市民交流センター「えんぱーく」にて塩尻市への報告「回」です。

9月から始まり、様々なゲストを迎えながら進んできたこのゼミは常に塩尻市への提案を1つの大きな目標としてきました。よってこの報告「回」は1つの大きな節目の回であると言えるでしょう。

ただ、あえて「回」とされているのは、これで終わりではなくまだゼミは「20回目」に続いて行くという、担当の林先生の想いがあるようです。

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この日を迎えるに当たり、ゼミ生は非常に多くの準備をしてきました。この日も発表の直前まで資料の微修正を行い、移動のバス車内では小声でリハーサルを繰り返していました。半年間、このほかにやりたいこと、やるべきこともたくさんあるはずの大学1年生がここまでの時間を割き、それぞれの課題に向き合ったことはそれだけでも素晴らしいことですし、時間をかけた分だけ彼ら自身がとても大きく、かつ重要なものを得られたかと思います。

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さて、午前中はメインである各チームからのプレゼンテーションです。10分の発表に対して会場の全員が評価シートにより評価。さらにゲストとして塩尻商工会議所から篠原専務、塩尻市役所から企画政策部の塩川部長、NPO法人FDAから成澤理事長にお越しいただき、各チームのプレゼンテーションに対してコメントをいただきます。

なお、当初予定されていた塩尻市長のご参加は、残念ながら急な公務の都合で叶いませんでした。

IMG_5212.JPG(観光チームの発表の様子)

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子育てチームは、子育て中のお母さんの夕方という「時間」に着目し、夕方の時間帯限定の交流スペースを新設する提案。

教育チームは、既存の「コミュニティースクール」、「tent」という枠組みを融合させた、塩尻で「おもしろい学び」を実現するための提案。

観光(民泊)チームは、曲げ物弁当や美しい景色といった奈良井宿の資源を活かした、奈良井宿の新しい観光ツアープランを提案。

山雅チームは、松本山雅がもつ地域との結びつきを活かし、塩尻市内企業や信大の学生などとマッチングさせて地域の課題解決に結びつける仕組みを提案。

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各チーム、半年間の成果を詰め込んだ充実したプレゼンテーションであったと思います。移住マッチングサービス「SMOUT」掲載から1ヶ月足らずで内容は格段にグレードアップし、さらにプレゼンテーションのやり方も先週のリハーサルとは見違えるほど格段に上達していて、ご参加いただいた方々から多くのお褒めの言葉をいただくことができました。

IMG_5182.JPG(子育てチームの発表に対してご講評をいただきます)

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もちろん、実現に向けては鋭いコメントも少なからずありました。今後続いていく「20回目」の授業に向けて各グループで再度ブラッシュアップし、ゼミ生にはぜひとも今回の提案で終わることなく何らかの形にしてほしいものです。

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ランチセッションを挟み、午後はゲストである成澤さんの講演で始まります。

成澤さんがこれまでの経験を元にし、大学1年生へ心持ちの工夫やメッセージなどを中心にお話いただきました。

講演時間は1時間ほどでしたが、ご本人がおっしゃるようにその何倍にも感じられる情報量の多さでした。

経営者としてご多忙のところ、お越しいただくだけでなく私たちのために講演まで行っていただき本当にありがたいことです。

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続いては全体を2つに分け、成澤さんと、こちらも毎度お越しいただいているゲストで(株)ようびの大島さんのお二人を中心としたワークショップを行いました。これまでに感じたことの振り返りや、それを自らのプロジェクトに還元していく方法を考えます。

IMG_3974.jpg(ゲストお二人と塩尻市山田さん。大変に豪華な顔ぶれです)

IMG_3992.jpg(学生の質問に熱心に答えてくださいます。私もひっそり参加)

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ゼミ生はこの日のことにとどまらず、ゼミでの活動を通した悩みなどを幅広くお二人に尋ね、親切で丁寧なアドバイスに「すごいスッキリした」と晴れやかな表情を浮かべていました。

今回だけでなく毎回の授業もそうですが、多方面のプロフェッショナルが時間を作って私たち大学生に様々なことを教えてくれるのは本当に恵まれている授業だと再認識する時間になりました。

成澤さん、大島さん、ありがとうございました。

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ゼミ生が考えた各プロジェクトはこれからも進行することと思いますが、ゼミとして全体での活動は今回が1つの区切りになります。

2年時からはキャンパス移動をしたり、このHPのメインでもあるローカルイノベーター養成コースに進んだりするゼミ生もいることと思います。

それぞれ活躍の場は変わりますが、彼らが4年生になったときにどのような変化を見せてくれるのかが今からとても楽しみです。

これからの活動からも目が離せなくなりそうですね。

IMG_4262.jpg(最後に全員で集合写真。いつも以上に晴れやかな表情です)

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文責:須藤高矢(経済学部4年)