信州ブックレットシリーズ002
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5企業における「CSRと生物多様性保全」の取組企業における「CSRと生物多様性保全」の取組積水化学工業(株)CSR部環境経営グループグループ長 谷 口 雅 保 はじめに 早速ですが,本日の内容といたしまして,後ほど触れさせていただきますけれども,私,2003年から2008年までの5年間,経団連の特別委員会であります自然保護協議会というところに出向しておりました。その関係がございまして,経団連の取組ということを少し紹介させていただきます。 その後,現職の積水化学グループに関係するCSRあるいは生物多様性の話について触れさせていただきたいと思います。 私ども積水化学という会社なのですが,もともとは日本窒素肥料という戦前の会社がルーツでありまして,チッソさん,あるいは旭化成さんなども日本窒素肥料をルーツとしているというふうな関係でございます。1984年に入社しまして,営業畑で環境問題とは全然関係ないところをやっておりましたけれども,2003年から経団連自然保護協議会に出向いたし,企業における自然保護活動の普及・啓発に取り組んで参りました。 経団連自然保護協議会とのお付き合いは積水化学の創立50周年に当たる1997年に,何か社会的な貢献をしたいということで,NPO支援を目的とした経団連自然保護基金の方にいくばくかのご寄付をさせていただこうというのがきっかけでございました。ただ,寄付だけするということではあまり貢献してないのではという考えもありまして,事務局に人材を派遣するということを始めました。97年から初代が3年余り,私が3人目で,現在,4人目が事務局にお世話になっているというような関係でございます。 そういうこともございまして,経団連の話を先にさせていただきたいと思います。
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