信州ブックレットシリーズ002
22/39
22 COP10で議論されるテーマ 次に最近の議論ということで,COP10でいろいろな議論がなされるのが,3つぐらいあるかなと思います。まず,TEEBですね。これは,生物多様性版のスターンレビューと言われるもので,経済的な価値評価の方法を確立していこうというようなものです。そういう生物多様性が失われるとどれだけ損失が起こるかということを示していこうというふうなものです。 それから生物多様性オフセットですね。失われるものを他の場所で補おうというふうな手法です。そしてGDM(グリーン開発メカニズム)。基本的に途上国が生物多様性の豊かな地域なんですが,そこでの多様性を守るために,どのようにしてお金を回していくかというふうな方策。これも賛否ありますけれども,議論されていくと思われます。 以上のように経済界全体の取組が推移してきた中で,私ども積水化学として,本日のテーマですけれども,CSRとして,どういった取組をやっているかということを残りの時間でご紹介させていただきたいと思います。 積水化学グループの考え方と取組 私どもの会社は戦後にできた会社なんですけれども,先ほど申しましたように,日本窒素肥料というところをルーツとしております。もともとはプラスチックの成型加工というのをベースの技術に持っておりました。現在は,こちらにございますように,住宅事業が約半分。それからプラスチックの技
元のページ