信州ブックレットシリーズ5電子書籍版
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で死んだという,自分が好きでやっていた中で不慮の事故で亡くなるリスクの人。それは,同じ死亡1とカウントできるのか,という話になります。片方は,人のための行為で命を落とした。もう片方は,自分で何かをやっている最中に命を落とした。それは,リスク論だと,人間の命は同じだろうという観点から足し算をしますが,そこに違いを求めることもできるわけです。 あるいは,放射能もそうです。レントゲンを受けるときの被ばくのリスクは,病気を発見するという便益のコストとして引き受けるわけです。原発事故のように,べつに望んだわけでもないのに汚染された場合には,非自発的な被ばくリスクです。 この場合には,同じ放射線の大きさだと言われても,一方は自発的に引き受けたリスクであり,もう一方は望んでもいないのに強制図表7 リスクのトレード・オフと総リスクの最小化出所)筆者作成。リスクBの削減100%(リスクAの削減0%)リスクAの削減100%(リスクBの削減0%)リスク削減の最適な組み合わせ総リスク=リスクA+リスクB(←)リスクBリスクA(→)高低リスク16

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