2019年3月16-19日に甲南大学岡本キャンパスで開催された日本化学会第99春季年会(2019)において、環境・エネルギー材料科学研究所 二村竜祐助教(金子特別特任教授グループ)が優秀講演賞(学術)を受賞しました。受賞対象となった演題は、飯山拓教授(信州大学)、上田貴洋教授(大阪大学)、金子克美特別特任教授(信州大学)との共同研究である「水吸着によってグラフェンオキサイド層間に生じる特異なナノ間隙」です。「優秀講演賞(学術)」は、4月1日時点で満36歳に達していない審査希望者において発表内容,プレゼンテーション,質疑応答などにおいて優れた講演で,講演者の今後の一層の研究活動発展の可能性を有すると期待されるものに対して贈呈するものです。対象の講演152件の中から30件が選考されました。




概要: グラフェンオキサイド(GO)はカーボン材料でありながら親水的な性質を有しており、水処理等の多くの応用分野から期待されている。我々はその特異な水吸着能に着目し、水吸着状態に対するin-situ X線回折測定及びNMR測定を行った。水吸着によってGO層間は0.7nmから1.2nmまで広がるが、高相対圧でも層間は完全には埋められず、むしろ空間中央に水が吸着しない0.3nmのナノ間隙が生ずる。このことは最近しばしば報告されるGOの高い水分子透過性をよく説明できる。