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ニュース2021.04.12

附属松本中学校との国際共修を実施

留学生と中学生の国際共修の様子

 グローバル化推進センターは教育学部附属松本中学校と共同で、留学生と中学生の学び合いによる国際共修を行っています(大学担当:仙石祐講師/永田浩一准教授・グローバル化推進センター 中学校担当:荻原大輔教諭(当時、現中信教育事務所指導主事)/翠川祐輔教諭/桑原摩帆教諭/湯本夏奈美特任講師(当時、現稲荷山養護学校教諭)・英語科)。

 国際共修とは、「言語や文化の異なる学生同士が、授業内で意味ある交流を通して相互理解を深めながら、他者を理解し、己を見つめなおし、新しい価値観を創造する学習体験」と定義される学習活動です。同世代の留学生と国内学生が国際共修を行う事例はありますが、大学生と中学生が参加する国際共修は全国的に見ても珍しい試みです。

 本取組みは2020年の先行実施の成果に基づき、留学生が中学校を訪れる形で2021年初頭から本格的にスタートしました。使用言語は英語と日本語です。リモートで互いに自己紹介を行った1月の交流に続き、2月は中学校の英語の授業で対面にて交流を行い、中学生が考えた日本の観光スポット紹介や、中学生が留学生に知ってほしい日本の文化紹介を行いました。留学生たちはそれに聞き入ったり積極的に質問をしたりしていました。3月には中学校の「3年生を送る会」に参加した留学生らは、日本の学校文化について直に触れる機会を得ました。留学生からは「日本の中学生の考えていることや感じていることが分かって良かった」という声が聞かれ、中学生からは「英語だけでなくいろいろな言葉をしゃべれるようになって、世界中の人たちと楽しく会話をしてみたい」といった感想が聞かれました。

 今後は同中学校との国際共修をオンラインとオンサイトのハイブリッド化し、プロジェクトとして定期化する予定で、留学生と中学生の協働学習の効果を測定しながらより良い国際共修を展開していきたいと考えています。また附属幼稚園・附属松本小学校を含む松本附属学校園との交流も模索し、留学生と生徒らの意義ある交流を追究していきます。