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2020.07.09

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避難所における新型コロナウイルス(COVID-19)の対策について

避難所における新型コロナウイルス(COVID-19)の対策について

本センターでは「避難所における新型コロナウイルス(COVID-19)の対策」について、お問い合わせをいただいております。 多数いただいておりますお問い合わせにつき、記載をさせていただきました。 ご参考にしていただければ幸いです。

Q:車での避難は有効なのか?
A:COVID-19感染予防という観点からは、車に個人や家族だけで避難するのは有効と考えられます. 重要なことは、自動車内に避難して長時間過ごすと、いわゆるエコノミークラス症候群(深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症)になる可能性があることです。肺血栓塞栓症は命に関わる病気です。年齢にもよりますがおそらく非高齢者であればCOVID-19よりむしろ致死率が高いでしょう。 車内避難でエコノミークラス症候群になる主な原因は、座席に座った姿勢で長時間過ごすためです。座った姿勢では足の静脈の流れが滞るので、血栓(血の塊)ができやすくなるのです。車に避難したとき、エコノミークラス症候群予防のために、「長時間同じ姿勢をとらないで、数時間毎に屈伸運動などをするようにしましょう」とよく言われますが、夜眠っている間にこれを行うのは難しいでしょう。 従って、例えばワゴン車などフルフラットにできる車であれば、そこに寝袋や布団を持ち込んで眠るようにすればエコノミークラス症候群はかなり予防できると考えています

Q:避難の際、何を持参すれば、COVID-19に対して防御できるのか?
A:通常時に避難する際の持ち出し物品は省きます(お薬手帳やラジオなど)。いわゆる「三密」になりやすい避難のに行くわけですから、COVID-19感染予防策をさらに徹底させる必要があります。マスク装着はもちろんです。避難所に手指消毒用アルコールは用意されているはずですが、手指衛生は頻回に行う必要があるので、できれば自分用の手指衛生用品や体温家を携帯してゆくといいでしょう。

Q:エタノールの他に、消毒ができる製品はあるのか。固形石鹸は有効なのか?
A:エタノールがなくても、石けんやハンドソープで丁寧に手洗いをすることでウイルスは除去できます。大切なことは、ウイルスのついた手で口の周りや顔などを触ることで感染するため、こまめに手洗いをしてウイルスを除去することです。

Q:避難所で感染拡大をしない為には、どの様な策が考えられるのか?
A1:多くの避難所を開設して、避難所の収容人数を減らして密集を避ける
A2:避難所における手洗い、咳エチケット等の基本的な感染対策
A3:避難所で多くの人が触れる物品、ドアノブ、トイレなどの定期定期な消毒
A4:十分な換気
A5:咳、発熱の出た人のための専用スペースの確保
A6: 避難者の入所時および定期的な健康状態の観察と保健所

Q:感染防止のため、宿泊施設を避難所として活用する準備が進められていますが、災害時に宿泊施設を有効に活用するためには、どのような工夫が必要でしょうか?
A:感染防止のために宿泊施設を活用するのは、避難所の数を増やすと同等の効果があります。 宿泊施設においては、上記④と同じ対策が必要です。

Q:湿度(夏場)になると感染はしにくくなるのでしょうか?
A:従来から存在するコロナウイルスは温帯では冬に流行しますが、新型コロナウイルスがそれに当てはまるかについてはまだよくわかっておりません。