繊維学部研究紹介2026
32/62

高活性で寿命の長い 白金/シリカ燃料電池触媒 光るナノカーボン。蛍光性ナノカーボンの合成に成功した。 イメージング材料などへの利用が期待される ポーラスカーボンナノシートの合成に成功。キャパシタや 高出力リチウムイオン2次電池用電極として期待される 光触媒などに用いられる酸化 チタンナノファイバー 服部 義之 教授 千葉大学理学部産学官連携研究員、信州大学繊維学部講師などを経て現職。カーボン科学と無機フッ素化学の基礎研究。ナノカーボンを電極材料および吸着材料へ応用する研究。 写真サイズ 高さ4.35cm×幅3.6cm 配置位置 横15.3cm、縦2.85cm 教員紹介 リチウム2次電池やスーパーキャパシタは、電気自動車の駆動用電源に利用されようとしています。蛍光性のナノカーボンは、次世代のバイオイメージング材料などへの応用が期待されています。フッ素ガスは、環境にやさしく、省エネルギーの半導体用クリーニングガスとして実用化が強く望まれています。ナノカーボンを通じて環境・省エネ技術に貢献し、日本の命運を握るサイエンスを自ら切り開きませんか? 研究室に所属する学生の多くが、大学院へ進学します。化学系企業、特にカーボン材料、電気化学、フッ素化学に関係する企業への就職が多いです。教員や公務員を目指す人もいます。 教員紹介 企業の望むことをすれば実用化するように思われていますが、実際にはうまくいきません。新しい市場が広がらないと、研究成果が世の中で使われません。誰も考えなかった新しいビジョンを提案することで、はじめて大きな研究に発展します。新しいビジョンを提案できる研究者に育ってもらいたいと思っています。 村上 泰 教授 1993年に繊維学部に着任、2007年から現職。2014年から、京都スーパークラスター長野サテライト研究統括を務めるなど、先進的な材料開発をおこなっている。 研究分野は材料化学。 研究室で鍛えられたことを活かして材料開発で活躍している先輩が多いです。大手化学メーカーに就職し、新しい材料を開発して、社長賞を受賞した人もいます。 研究開発は予定通りにいかないことが多いので、シンプルな考え方とたくましさを身に着けることで、どこでも通用する研究者に育ちます。 研究から広がる未来 卒業後の未来像 研究から広がる未来 卒業後の未来像 31 2.熱の制御 パワーエレクトロニクスの発展に欠かせない耐熱絶縁材料の開発に取り組んでいます。熱伝導性のよい柔軟な綿、耐熱性の高いゴム、塗布する形の難燃剤などを開発しました。 また熱を電気に変えるシステムを日経BPのリアル開発会議の中で開発しています。 3.人肌の触感 人肌の触感のシリコーンゴムを合成しています。これからは癒しの触感が材料に求められると思います。 服部研究室では、蛍光性ナノカーボンを合成する研究や、ナノカーボン(カーボンナノチューブ・グラフェン・カーボンナノホーンなど)をエネルギー貯蔵デバイス(リチウム1次電池、リチウム2次電池、スーパーキャパシタ)へ応用する研究をおこなっています。また、フッ素化学の手法によりナノカーボンの表面化学修飾をおこない、電池・キャパシタ用電極の性能向上を目指しています。さらに、カーボンナノホーンをフッ素ガスの貯蔵材料に利用し、フッ素ガス供給デバイス開発につながる研究をおこなっています。基礎から応用まで、幅広い視野で研究を展開しています。 村上研究室は、無機ナノファイバや化粧品用紫外線吸収剤や白金ナノワイヤ燃料電池触媒などの材料を開発し、世の中に提供してきました。多様な産学連携経験からのアイデアと、オリジナルな触媒技術に特徴があります。 現在は、次のようなテーマに力を入れています。 1.水の利用 水を水蒸気に、水蒸気を水に、できるだけエネルギーを使わずに変換するシステムを開発しています。 ナノカーボンから新たな発光材料や エネルギー貯蔵材料を開発する 先進的利用を目指した材料の開発 水の利用・熱の制御・人肌の触感 化学・材料学科 化学・材料学科

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る