ケミカルリサイクル(分子レベルでのリサイクル)が容易なアクリル樹脂を開発しました。従来技術では400℃程度の加熱が必要でしたが、開発品では270℃で原料であるモノマーを再生します。このモノマーを再重合することで、高品質なアクリル樹脂が再生します。市販のアクリル樹脂からのモノマー再生にも成功しています。 ハサミで 切断しても・・・ アイロンで 30秒加熱すると 切断面が再生し、 重りをぶら下げても 切れない。 加熱により容易に成形でき、切断しても修復可能な新しい架橋ゴムを開発しました。その原理は、ゴムの内部で生じる高速な結合交換にあります。有機化学を材料化学に応用することで実現しました。 ナノ構造材料を使うことにより、非常に低い濃度のガスを感知することができるようになります(人工嗅覚センサの開発) 教員紹介 私たちの研究室では、生物構造を観察し、有機および無機化学的合成手法を使った新しい機能性材料の創成について挑戦しています。ナノスケールの大きさを持つ環境浄化触媒、微量な化学物質を感知することができる高感度センサ、カラフルな太陽電池を実現する機能性材料について研究を進めています。様々な元素を自由自在に操り、生物内に存在するナノ構造に近い構造を創り、さらに得られる材料の機能を詳細に解析しています。これらの材料は、これからの持続成長可能な社会構築のためのキー材料となります。 木村 睦 教授 平成2年 筑波大学第二学群農林学類卒業、平成4年 筑波大学大学院(環境科学専攻)修士課程卒業、平成7年信州大学大学院(工学系研究科)博士課程修了 専門:機能材料化学 化学を武器とし、電機や機械などの多分野との接点を持つ多面的な人材となることを期待しています。これまでに、化学・材料系メーカーを中心に、電機・機械メーカーにも卒業生を排出しています。 教員紹介 高分子化学は産業と密接に関わっているため、研究室で開発した新物質が、工業製品として実用化されることもあります。研究室では純粋な化学実験を学生とワクワクしながら進める毎日ですが、同時に研究成果をもとにした応用研究を国内外の企業・研究機関と進めています。省エネルギー、循環型のプラスチック生産技術や、自己修復材料、pHや温度に応じて性質が変化するインテリジェント材料など、幅広い研究を展開中です。 髙坂 泰弘 教授 2011年に東京工業大学で博士号を取得し、大阪大学助教を経て2019年から信大へ。2022年、JSTさきがけ研究員兼任。2023年、信州大学Rising Star教員に認定、文部科学大臣若手科学者賞受賞。2026年教授昇進。 卒業生全員が大学院修士課程へ進学し、高分子化学・有機化学の研究者・技術者を目指しています。さらに博士課程に進学して、国際社会で通用する、第一線の研究者を目指す学生もいます。卒業生は化学・材料関係の大手企業に就職し、活躍しています。 研究から広がる未来 卒業後の未来像 研究から広がる未来 卒業後の未来像 アクリル板 モノマー 27 生物は進化過程で優れた性能を持つ構造体を獲得しています。様々な反応を触媒する酵素や二酸化炭素を使った光合成などです。様々な機器の発達により、これらの生物構造体の詳細な構造が解明され、ナノメートルスケールで複雑な構造を持つことがわかっています。そこで、人工的にこれらの構造を模倣し、生体内での高効率なエネルギー変換および物質変換機能の構築について研究をおこなっています。具体的には、環境中で有害な物質の分解、微量な物質を検出できる化学センサ、シリコンを使わない太陽電池などの研究をおこなっています。 繊維、プラスチック、ゴム…私たちの日常生活は、高分子材料なしには成立しません。一方で、廃棄されたプラスチックによる海洋汚染や、石油資源の将来的な枯渇など、現代の高分子化学が引き起こした社会問題も存在します。高坂研究室では、原料となる分子から高分子を設計し直し、これらの問題を解決する新しい高分子材料の開発しています。例えば、水中で環境負荷の小さな物質に分解する高分子や、原料を再生する循環型のプラスチックを開発しました。また、従来のポリエステルが高温・真空下で合成されるのに対し、低温・常圧での合成を実現する新しい合成法を発明しました。 ナノテクで拓く機能性材料。 生物構造の模倣による新しい機能発現 世界を救う&変えるチャンス到来! 分子設計が導くプラスチック革命!! 化学・材料学科 化学・材料学科
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