繊維学部研究紹介2025
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高さ4.35cm×幅7.5cm51写真サイズ写真サイズエレクトロ・スピニング法によるナノ繊維メンブレンの製造および表面修飾によるさまざまな分離機能の創出ゲル:液体と固体の中間的な材料。外部刺激により、硬さ、形状、弾力、色などが変化する。光刺激によるゲル-ゾル転移と制御された栄養素放出簡易フィルターテストによるナノ繊維膜の基本性能評価栄養素の内包と放出スケールアップによる高効率処理システムの開発未来社会を支える緒分子ゲルの応用例農業から医療、 エネルギー分野まで幅広い応用が期待向向井井 康康人人 教教授授三三重重県県伊伊勢勢市市出出身身。。11998899年年よよりり名名古古屋屋大大学学でで学学生生生生活活をを過過ごごしし、、11999988年年よよりり名名古古屋屋大大学学でで助助手手、、講講師師、、准准教教授授をを務務めめ、、22002244年年よよりり現現職職。。化化学学工工学学をを軸軸にに置置きき、、繊繊維維工工学学ととのの融融合合をを図図っってていいるる。。LLEEEE JJII HHAA 准准教教授授2015年に韓国の慶尚国立大学で理学博士を取得後、北九州市立大学博士研究員、広島大学先進理工系科学研究科の助教を経て、2024年より現職に着任。超分子化学、ゲル材料。卒卒業業後後のの未未来来像像卒卒業業後後のの未未来来像像教教員員紹紹介介研研究究かからら広広ががるる未未来来世界のさまざまな水問題を解決するとともに(SDGs6)、排出された資源を再生して循環を図ります(SDGs12)。水 イ ン フ ラ の 整 備 に よ り 社 会 基 盤 の 構 築 を 支 援 し(SDGs9)、水問題の解決は海洋と海洋資源の保全にもつながります(SDGs14)。開発する水処理システムは温室効果ガス排出量が少ないのが特長です(SDGs13)。本研究の技術は持続可能な社会を実現するためのキーテクノロジーとして貢献します。新しいものづくりのアイデアや手法を学ぶだけでなく、それを効率的に活用するためのプロセスデザインまで一貫して学びます。問題の発掘と解決、応用・実践、工学倫理も含め、総合的な工学センスを備えたエンジニアとして即戦力で活躍していると期待しています。教教員員紹紹介介研研究究かからら広広ががるる未未来来超分子ゲルの研究を通じて、環境にやさしい素材の開発、生体模倣材料、副作用の少ない薬の届け方、効率的な農業など、地球と人にやさしい未来の実現を目指しています。これからの社会には、地球にも人にも配慮した「新しいものづくり」が求められています。私たちの研究は、そのような未来を形にしていくための確かな一歩です。本研究室で培った材料設計力と課題解決力を土台に、環境・医療・農業など多様な分野での活躍を目指します。持続可能な社会を支える研究者・技術者として、地球規模の課題に取り組み、世界に貢献できる人材を育成します。飲める水を作る浄水処理、汚れた水をキレイにして流す排水処理、廃液から有価物を回収する資源回収は、産業・生活の基盤となる重要な操作です。これらを可能にするアイテムの一つが膜(メンブレン)です。ナノサイズの径をもつ繊維で膜を作れば、超微細な網目で超微粒子をろ過分離できるだけでなく、広大な表面積の繊維表面で溶存している分子やイオンを吸着分離することもでき、さらに繊維表面を機能化することにより特定の物質を選択的に分離回収することもできます。新しい機能をもった膜を創り出すとともに、これらを備えた高性能な水処理システムを開発し、安全・安心で豊かな社会の構築を目指しています。本研究室では、分子間に働く弱い結合「超分子相互作用」の精密な制御を通じて、環境に配慮し再利用が可能な、持続可能なゲル材料の開発に取り組んでいます。中でも、光・熱・pHなどの外部刺激に応答して構造や物性が変化する、高い柔軟性を持つ「超分子ゲル」に注目しています。私たちは、可逆的な結合を組み込んだ独自の分子設計により、これまで両立が困難とされてきた強度とリサイクル性を兼ね備えた新たな材料の創出を目指しています。さらに、こうした材料特性を応用し、薬物、農薬、栄養素などを内包し、外部環境に応じて放出を制御する「スマートデリバリーシステム」の構築にも取り組んでいます。高さ2.65cm×幅3cm繊繊維維科科学学研研究究所所繊繊維維科科学学研研究究所所「「安安全全なな水水」」とと「「リリササイイククルル」」ののたためめののナナノノ繊繊維維メメンンブブレレンン技技術術超超分分子子ゲゲルルでで社社会会課課題題のの解解決決にに挑挑むむ

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