病院長Director, University HospitalMasayuki Hanaoka1 信州大学医学部附属病院(以下、信大病院)は、1945年、松本医学専門学校附属医院として開院し、着実に発展して参りました。現在は、698床の病床に、34の診療科と31のセンター/部門を有し、約650名の医師、約800名の看護師を含め、2,000名以上の職員が勤務する、長野県最大規模の総合病院となっています。また、特定機能病院、災害拠点病院、都道府県がん診療連携拠点病院、高度救命救急センターなど、25の法令に基づく指定を受けています。 信大病院は、「本院は大学病院の使命としての診療・教育・研究を遂行し、患者さんの人権を尊重した先進的医療を行うとともに、次代を担う医療人を育成する」との理念の下、①患者さんと心が通い合う、良質で安全な医療を提供する、②地域医療を支え、社会福祉の向上に寄与する、③優れた能力と豊かな人間性を備えた医療人を育成する、④未来の医学・医療を創造し、その成果を国内外に発信する、⑤多様性や価値観を尊重した、働きがいのある職場環境を創る、の5つの基本方針に沿って、職員が一丸となり、全人的な医療に取り組んでいます。さらに2021年には、独自のキャッチフレーズ「笑顔をつくる ミライをつくる 信大病院」を制定し、ロゴマークも作成しました。このキャッチフレーズは、信大病院が人々を幸せにし、未来に向かって羽ばたく姿をイメージしていますので、お見知りおきのほど、よろしくお願いいたします。 信大病院では、老朽化した建物を補強し、患者さんの療養環境の向上を図るため、2021年より東西病棟の改修事業に着手し、すべての工程が2025年3月に終了しました。床や壁の張替はもちろん、照明や空調も一新し、明るく快適な病棟が完成しました。HCU(高度治療室)は16床に増床し、外来から病棟に至る廊下部分に「憩いのスペース」としてイートインや図書室を整備しました。さらに、特別有料個室として新設した「グランフロア」は長野県初の個室群であり、ハイグレードな設備と調度品、専用の各種アメニティを揃えています。専用のリストバンドを認証機にかざすことで出入りが可能であり、入口には専用のラウンジを設け、案内役のコンシェルジュを配置しました。リニューアルされた信大病院をお見知りおきいただき、一層の連携強化をお願いします。 信大病院は、長野県唯一の特定機能病院であり、三次救急を担う急性期病院です。専門性の高い高度な医療を提供するのが使命ですが、治療するのは病気ではなく、患者さんであるということを忘れてはなりません。地域に親しまれ、信頼される病院を目指して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。病院長あいさつGreetings from the Hospital's Director花 岡 正 幸
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