信大NOW153号
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信大クリスタルを活用したマイボトル専用の浄水設備「swee」を設置し、浄水した水を提供。その技術を“味わって”もらいました。大阪・関西万博のスペシャルサポーターである、ゆうちゃみさんも味わい、その美味しさに驚いていました。 From Water, From Myself.」のスローガン堂免・久富研究室の「光触媒によるソーラー水素製造システム」を体験する来場者。水から水素と酸素の混合気体が発生する様子に、「夢の技術ですね」と驚いていました。遠藤研究室の「信大RO膜」の研究展示。ハンドポンプを使って楽々浄水できることを体験し、小さな子どもから大人まで楽しんで先端技術を学んでいました。て”もらいました。とても好評で、展示期間を通じて「swee」の前には、多くの人が列をなしていました。そしてその水を飲んだ人は、「とても美味しい!」「いつも飲んでいる水とは違う!」と驚いている様子でした。「日本は水道水を飲める数少ない国のひとつです。「swee」を通じて水道水をさらに美味しくして、マイボトルの利用を促しペットボトルごみの削減につなげていきたいと考えています。皆さんも“みずから、はじめる。”をキーワードに、ぜひ、いろんなアクションを起こしてください!」手嶋勝弥 アクア・リジェネレーション機構 機構長は、来場者に呼び掛けました。次に、堂免・久富研究室の「光触媒によるソーラー水素製造システム」です。これは、水中に設置した粉末状の光触媒に光を当てて水分解反応を起こし、水から水素を取り出すというもの。製造過程でCO₂を排出しないクリーンな水素製造法として注目を浴びています。堂免・久富研究室では世界をリードする研究成果をあげてきました。今回の展示では、この仕組みが分かる簡易的なシステムを展示。光と光触媒の間にシャッターを設け、来場者がシャッターを開けたり閉じたりすることで、光が当たって水から水素と酸素の混合気体が発生する様子を間近で見て観察できるようにしました。来場者はその仕組みを説明員から聞くと、一様に「夢の技術ですね」と話し、関心と期待の大きさが伺えました。3つめは、遠藤研究室の「信大RO膜」です。これは、ナノカーボンやセルロースナノファイバーといった日本発の先進材料を用い、膜の形状などを工夫することで、浄水に必要な力や浄水速度、防汚性などで従来にない革新的な浄水機能を実現するものです。遠藤研究室では、この信大RO膜を活用し、海水淡水化や新興国の水道水、井戸水などの浄化に取り組んでいます。今回は、信大RO膜の中でも、“極超低圧”で浄水できるものを使用した、ハンドポンプ加圧式の簡易浄水器を展示。信大RO膜が、いかに軽い力で浄水できるかを実際に体験いただきました。来場者は、市販RO膜を使用したものとハンドポンプの重さを比較しながら、信大極超低圧RO膜のすごさを驚きを持って感じていました。市販品の約3分の1の圧力でより多く浄水できることからお子さんからも積極的に体験いただき、「とても楽しい!」と遊び感覚で最先端技術に触れてもらう機会となりました。©Expo 202504 光で水素を製造“夢の技術”を目の前で観察 「光触媒によるソーラー水素製造システム」「信大RO膜」小さな力で楽々浄水革新性に驚きの声

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