pu-tryantaSo m pc信 州 大 学 発 ス タ ー ト ア ッ プ 認 定 企 業 特 集※信州大学の職員を対象に、2025年10月から2026年3月までの半年間限定で、1ヶ月5,000円(通常2万5,000円)で医者ジムのサービスを受けられるキャンペーンを実施中。い る そうで す が 、メニューを実際に作るための“まとめ買いリスト”まで提供しているというのに驚かされます。「 病 院 を 訪 れ る“ 患 者 ”となる前の 段 階 に 介 入して、病院に行かなくても良いひとを増やしたい」という思いから医者ジムを造ったと話す内実際に医者ジムを始め、前述したようなメニューを提供する中で、その効果の高さに「自分でも驚いている」と話します。「3か月に1度の外来診療に来てもらだから、サービうだけではほとんど変化しないというスの細やかさ方を多く見てきました。でも、医者ジムでメニューを組んで、1週間に1度面談しながら支援を続けていくと、こちらが想像していた以上に体が変わっていくんです」。利用者の中には、血糖値が下がった人、糖尿病の薬を減らすことができた人、血圧が下がった人、骨密度が上昇した人までいるといい、自身が予想していた以上の変化に「病院では経験できないことでした」と実感を込めて話します。医者ジムのように、医師が実際に利用者の様子を確認しながらトレーニングを支援するサービスは、国内で他に田さん。例を見ないといいます。予防医療のための公的な機関がほとんど存在しないのです。しかし、実際は病院側からもこうした需要はあるそうで、松本市内で不妊治療を実施している病院2件との連携が今年から新たに始まったといいます。加えて、人間ドックをメインにしている病院との連携も予定しておメッドサイスポーツラボ(医者ジム)代表取締役(うちだ こうじ)り、健診での数値が思わしくない方の受け皿になったり、運動・食事による不妊リスクの改善にも今後取り組んでいく予定です。医者ジムにおける利用者の変化に、時として薬以上の効果を実感しているという内田さん。「薬に頼りたくない人や、病院の薬では効果が出なかった人にも通用し得る、将来性のある事業だと思っています」と語り、今後の展望についても教えてくれました。食事内容・運動量から利用者の身体的な数値がどのように変わっていったのかというデータを蓄積することで、「アカデミック分野への進出」という展開も視野に入れているそうです。実は現在、別の研究者から医者ジムのサービスをシステムに組み込んだ研究をしたいという申し出があり、科学研究費を申請中だといいます。これが実現すれば、データベースの飛躍的な拡大も見込めます。それによって、「より確証度の高いメニューを推奨したり、過去の論 文に頼らずに自前のデ ータからメニューを考案することもできます」と期待を込めて話します。また、国の医療費が増え続けるなかで、予防医療によって実際に医療費が下がったという結果が出れば、市町村等の行政と連携できる可能性も見えてきます。現在日本では、平均寿命と健康寿命との間に10年ほどの幅があります。「自宅で楽しく老後を過ごせる人が増えるように」と、内田さんが口にする願いは、この国の多くの人々の念願でもあります。大きな可能性を秘めた内田さんの新しい挑戦が、今後どのような広がりと変化を生んでいくのか―今後の展開に期待が膨らみます! 「医者ジム」で予想した以上の大きな変化を目の当たりにデータベース拡充から医療費や保険料負担の軽減へ広がる可能性も12内田 晃司さん
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