万博ステージイベント後の一幕。ファンひとり一人との交流を大切にしていました。上田市生まれ。2020年3月、信州大学工学部 電子情報システム工学科を卒業。東京のIT企業でソフトウェアエンジニアとして働く傍ら、ラムダ技術部のマネージャーとしての役割を担う。また、持ち前の明るさとコミュニケーション能力から、最近はイベント開催時には出演者として積極的にお客さんとのコミュニケーションを図っている。(田村 弘さん) う」、「偽装されない肩たたき券の作り方」、「中3数学でピザを完璧に6等分する方法」̶。興味を引くこれらの動画を配信しているのは、信州大学工学部卒業生の教育系人気YouTuber ラムダ技術部です。プログラミング、電子工作、数学など理系分野を、身近なテーマ(料理や日常の現象など)と結びつけて、その魅力を面白く伝える動画が話題を呼んでおり、登録者数87万人(2025年9月5日時点)にもなります。ラムダ技術部はラムダさんとロッシーさんの2人体制で、ラムダさんが企画考案、撮影、編集といった制作全般を担い、ロッシーさんはメール・電話・スケジュール管理といったマネージャー的な役割を担当しているそうです。お二人は、信州大学の学生時代からの友人だそうで、取材時も息がぴったりでした。それぞれに本業を持っており、YouTu-berとしての活動はいわば副業として取りコンセプトは難しい話を“面白く”「超精密な理系フライドチキンをつくろ志を持っていきいきと活躍する信大同窓生を描くシリーズの第14回は、教育系人気YouTuber ラムダ技術部のラムダさん・ロッシーさん(工学部卒業生)をご紹介します。理科や数学の魅力を面白く伝える動画が話題を呼び、登録者数は87万人を超えるほどの人気です。また、最近はイベントにも力を入れており、8月15日に大阪・関西万博で本学アクア・リジェネレーション機構 遠藤研究室ともコラボレーションしました。ラムダ技術部の取り組みや、その根底に抱いている想いなどを、ラムダさん・ロッシーさんにお伺いしました。(文・佐々木 政史)組んでいるそう。普段、ラムダさんはIT企業などを経て、現在は音楽、映像、ウェブページなどを制作するソフトウェアエンジニアとして長野市で活動。ロッシーさんは東京のIT企業でソフトウェアエンジニアとして働いています。ラムダ技術部の動画の大きな特徴は、理科や数学といった理数系分野のちょっと難しいと感じる知識を、身近なテーマと結びつけて、中学3年生くらいでも分かる内容で、その魅力を面白く伝えていることです。特に“面白く”という点がポイントで、「理数系の動画では、役に立つ系のものが多いなかで、エンターテインメント性を取り入れているものは、あまりないのではないか」とラムダさんは話します。そして、こうした点によって、これまで理数系に興味を持ってこなかった人や苦手意識がある人にも楽しんでもらい、その面 白さに目を向けるきっかけになればと考えているといいます。「ラムダは物事を見る視点が他の人とはちょっと違うと感じています。それが多くの人から面白いと思ってもらっている動画の企画内容に表れていると思います」とロッシーさん。これに対してラムダさんは、「面白いものを作ろうと、けっこう頑張って搾り出しているんですよ」と照れながら話します。グッドボタンやコメントなどで楽しんでもらえたことをフィードバックしてもらうとやりがいを感じるそうで、「視聴者のなかには私たちの動画を見て理数系への関心が高まり、大学進学にあたって工 学 部を選んだ人もいて、これは嬉しかったですね」とラムダさん。培った志を胸に、社会で活躍する素敵な大人たち09chapter.14ロッシーさん PROFILE(ラムダさん・ロッシーさん)登録者数87万人!教育系人気YouTuber理科や数学を身近なテーマと結びつけ面白く伝える動画が話題信大同窓生の流儀ラムダ技術部 工学部卒業生
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