08経法学部応用経済学科 4年生ていじコースのビジネスコンテストで企画提案したサービスの説明をする佐野さん。新たに登記申請中の会社では実際にサービスとして提供していこうとしています。品やサービスを創出することに貢献していければ」と意気込みは充分です。Iについて、技術だけでなく、歴史教授の授業では、「AIの利点だけでなく課題なども含めて、幅広い学びがありました」と佐野さんは話します。また、ジャーナリストの池上彰さんなどの各界で活躍されている著名人の特別講義もあり、とても刺激になったそうです。ライフクリエイター養成コースでは、知識を学ぶだけでなく、AIを利活用して地域や社会の課題を解決していく“実践力”を養うことも目指しています。そのひとつが、2年 生の終わりに開催する「政策コンテスト」で、チームをつくって地域や社会の課題に対してAIを活 用した解決方法を考案し提案します。佐野さんのチームでは、昨今問題となっている教員の過重労働に注目し、テストの記述式答案をAIで採点するというアイデアを考案して提案したそうです。また、3年生の終わりには、コースの集大成として、「ビジネスコンテスト」を実施。受講生で模擬ベンチャー企業を立ち上げて、AIを利活用したサービスや商品の事業計画を作成し、実際に起業家や投資家に評価してもらいます。この2つのコンテストでは、学部や専攻を越えてチームをつくって取り組むわけですが、「これが大きな学びになった」と佐野さん。異なる専門分野の学生からの意見は、自分にはない観点で、とても視野が広がったそうです。また、「社会人では、様々な専門性を持っている人と協働しながら事業に取り組んでいくことが求められると思います。大学生のうちからその経験ができ、様々な気付きがありました」と意義を語ります。ちなみに、佐野さんは受講をきっかけに、コースのメンバーとなんと起業の登記申請中だそうです。「コンテストはアイデア出しの段階にとどまり悔しい想いがしたので、実際に事業やサービスとしてアウトプットできるようにしたいと思ったんです」と話します。会社はコースを修了した4年生をメンバーとし、卒業後はまた新たな4年生がメンバーになるかたちをとって、様々なアイデアをかたちにするためのプラットフォームにしていきたい考えです。佐野さんは県内大手製造業の企業への就職が決まっていますが、本コースでの学びが大いに評価されたそう。佐野さん自身も、「コースで学んだことを、実社会でどんどん活かして、今度はアイデアにとどまらず、実際の製ライフクリエイター養成コース-AIツールを使いこなし社会的課題を解決する-AIを適切に利活用していくために多様なAIリテラシー講義と実践力を養う2つのコンテストそのニュースを目にしない日がないほど、著しい進歩を遂げ続けているAI̶。そのあまりにも大きな能力に対して、警鐘を鳴らす声もありますが、適切に使用し味方につけることで私たちの可能性を大きく飛躍させることができると考えられています。それだけに、私たちにはAIを適切に利活用し人生を切り拓いていくことが求められており、信州大学ではこうした人材を「ライフクリエイター」と名付け、全学横断特別教育プログラム「ライフクリエイター養成コース」のなかで育成していこうとしています。修了者の佐野禎治さん(経法学部 応用経済学科 4年生)にお話をお聞きしました。 (文・佐々木 政史)「入学当初は公務員になろうと思っていたので、専攻課程の授業を受けるだけでいいと思っていました。しかし、この授業に出会って、考え方も進路も大きく変わりました」「ライフクリエイター養成コース」の修了生で、経法学部 応用経済学科 4年生の佐野禎治さんはそう話します。生成AIの普及をきっかけ、AIと私たちの距離がぐっと近づきつつあるなかで、AIを適切に利活用していくことが求められています。しかし、それは簡単ではありません。Aや法学、知財、マーケティングなどの多様な分野の知識を持つことが必要になります。また、AIを使って、様々な分野の専門家と協働しながらアイデアを創出し、それを実際の製品やサービスなどに実装できる力も重要です。信州大学では、こうした力を持ち、AIを適切に利活用して人生を切り拓いていける人を、ライフクリエイター養成コースを通じて育成していこうとしています。同コースの大きな特徴のひとつは、AIについての基本的な考え方と歴史を、法律、倫理、メディアリテラシー、マーケティングなどの様々な観点から包括的に学べることです。コース3カ年のうち、主に1年生から2年生のあいだに行い、AIリテラシーを培います。例えば、米国エヌビディア社などのAI関連企業での勤務経験を持つ林憲一特任入門、基礎、応用、実践…わかりやすいステップでAIスキルを磨くさん佐野禎治05
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