05医学部 医学科2年生まいベトナムでのインターンシップでは、日本と異なり、職場で働く人同士が、上下関係なく仕事をする姿が衝撃だったそうです。海外で働く場合はもちろんですが、日本で働く人にとっても、外国の方と一緒に働く機会が近年ますます増えています。こうしたグローバルな環境が進むなかで、組織を回す“エンジン”となるような素質や能力を身につけられるよう、信州大学は「グローバルコア人材養成コース」を設置しています。グローバルコア人材となるためには、語学はもちろんのこと、異文化理解や海外在住経験なども重要な要素となります。本コースでは、それらを別々に身につけるのではなく、パッケージにして一度に学べるカリキュラムを組んでいます。具体的には、留学生と共に学ぶ「国際共修科目」、日本について学ぶ「日本理解科目」、国際的な課題や文化等を学ぶ「国際理解科目」、留学について具体的に学べる「グローバルコア人材養成概論」といった多様な授業科目を用意し、海外研修も実施しています。「自分の専門分野以外も学んでみたい」という思いからグローバルコア人材養成コースを受講したという滝澤舞さん(医学部 医学科 2年生)。もともと留 学に興 味はあったそうですが、このコースを通じて留学に対する「具体的なイメージが持てるようになりました」と話します。(文・平尾 なつ樹)グローバルコア人材養成概論では、留学経験のある学生が、自らの体験をプレゼンする授業や、留学先を想定し、実際に申請書に必要事項を記載する授業など、留学をより現実的に考えるためのプログラムが用意されています。そうした授 業 を 経 て「 自 分 の 思い が 明 確になりました。留学生と関わったり、同じような志を持つ友達と意見を交わし合えたのも良い刺激になりました」と滝澤さんは話します。国際共修科目の中で、留学生と一緒に伊那市で食について考えながら調理実習を行い、皆でコテージに泊まったのが印象に残っているといい、「授業を受けているだけではわからなかった、生活スタイルの差を間近に感じることができました」と充実した表情で教えてくれました。また、1年生の春休みには、ベトナムのダナンに短期留学を実施し、提携大学での授業のほか、ホテルでのインターンシップも経験したそうです。フロント業務を行う中で、「自分の見せ方が大切」という気付きを得たといい、「おどおどしていると誰からも話しかけられないけれど、自信を持って堂々としていると、お客様からも話しかけてもらえるようになりました」と成長の様子をうれしそうに話します。さらに2年生になってからは滝澤さんが、この時の経験についてコースの後輩にプレゼンを行ったそうです。BASICコース修了生が今度は“国際共修サポーター”という立場となって後輩のサポートにあたり、コースの中で経験を先輩から後輩に伝えていく循環が作られています。卒業後の進路について尋ねると、「ゆくゆくは海外で医療従事者として働きたい」という答え。実は、高校生の時にカンボジアに井戸を作るプロジェクトに参加したことがあるという滝澤さん。その際に目の当たりにした衛生環境の悪さに、「医療の平等を実現したい」という思いを抱くようになったといいます。グローバルコア人材養成コースで培った知識や経験は、滝澤さんがこれから海外で医療従事者として活躍していくうえでも大切な礎となってくれるのではないでしょうか。グローバルコア人材養成コース-グローバルに活躍する-組織の“エンジン”となるような能力をパッケージで身につけられる経験者との交流を経て留学をより具体的に考える交通手段や通信技術の発達などで、海外で働く日本人や、日本で働く外国人が増え続けるなか、グローバル環境下で活躍できる人材のニーズが高まっています。これを受け、国際的な組織でコア人材として活躍できる能力を身につけるために設けられたのが「グローバルコア人材養成コース」です。本コースには、短期の海外研修またはオンライン海外研修を受ける「BASIC」コースと、より高度な海外研修にチャレンジする「ADVANCED」コースの2種類があります。昨年BASICコースを修了し、さらに卒業までにADVANCEDコースも修了予定の滝澤舞さん(医学部 医学科 2年生)にお話をお聞きしました。グローバル環境下で“コア人材”として働くためにさん滝澤 舞02
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