信大NOW151号
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と日本における発達障害の子供の割合はおよそ10人に1人と言われています。一方で、そうした子供たちの教育や学校生活への支援はまだまだ十分とは言えないのが実情です―。そんな中、医学系研究科 医科学専攻 修士課程2年生の大関優斗さんは、日本ではまだあまり知られていない“学校作業療法”(作業療法士が学校教育現場で子供たちの自立支援を行うこと)を普及させることに力を注いでいます。これにより、学校生活で人知れず苦労している子供たちの負担を軽くし、子供たちの健やかな成長を応援したいというのが大関さんの何よりの願いです。学部を卒業して大学院に進学するのか、あるいは社会人として働いてから大学院に入るのか、ギリギリまで迷っていましたが、最終的に「今、自分が学びたい」という気持ちを優先しました。大学院は学部と異なり、自分の興味のある分野にフォーカスして研究を進められるのでモチベーションがだいぶ違います。専門分野を極められるのはうれしいですし、何より素晴らしい先生方のもとで研究を進められることに喜びを感じています。Shinshu UniversityGraduate Schoolお おぜ きゆ う学部1年次に購入したiPadには、これまでの研究資料がすべて詰まっていて、研究の「マストアイテム」だそう愛読書として見せてくれた3冊。新型コロナウイルスの影響で授業や生活に制限があったことも影響し、大学生になって読書が趣味になったといいます(文・平尾 なつ樹)医学系研究科医科学専攻修士課程2年生07教育現場に作業療法士の支援を!“学校作業療法”普及に挑むfrom Graduate StudentさんEpisodeMessage ご 本 人 か ら 一 言大関 優斗03

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