信大NOW151号
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森いづみさんは全国の国立大学附属図書館を経て信州大学附属図書館に赴任。現在、県立長野図書館の館長として、老若男女、県民すべての“知りたい”を支える新しい図書館の在り方を模索し、その実現に取り組んでいます。一方で、信州大学の社会人大学院生として研究者の顔も。旧制松本高等学校の機関誌の研究を通じて歴史から学び、戦争のない平和な社会に貢献できればと考えています。信州大学大学院では院生の修学を助成するために、長期履修の制度やオンライン授業などがあり、社会人でも大学院の授業を受けやすい環境が整備されています。私自身こうした制度を利用させていただきとても助かりました。学びたいと思った時に学べる― そのような環境をつくっていただいている信州大学に感謝しています。Shinshu UniversityGraduate Schoolも りサン=テグジュペリ/著 、堀口大學/訳『人間の土地』(新潮文庫刊)パソコンは森さんの研究にとっての必需品です。デジタル化してある資料を読んだり、Excelにデータを打ち込んだり、オンライン授業にもなくてはならないものです。『 星の王子さま』で有名なサン・テグジュペリの『 人間の土地 』に、森さんの好きな一 節があります。 ≪人間であるということは、とりもなおさず責任を持つことだ。 (中略)人間であるということは、自分の石をそこに置きながら、世界の建設に加担していると感じることだ。≫ とても小さな石であったとしても、研究や仕事を通じて、私も自分の石を置いていきたい―森さんはそう考えているそうです。(文・佐々木 政史)総合人文社会科学研究科人間科学分野修士課程2年生(社会人大学院生)03図書館長と研究者の二足の草鞋。歴史から学び未来を描くfrom Graduate StudentさんEpisodeMessage ご 本 人 か ら 一 言森 いづみ01

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