信大NOW151号
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た い ら鏡さんは農ある暮らしについて、研究だけでなく、それを広めるための活動にも力を入れています。その一環として、大学裏の空き家を動画共有サイトを参考にしながら友人とセルフリノベーションし、ここを拠点に、ピクルスづくりや草木染などの農イベントを昨年まで主宰していました。畑を耕し、種を撒き、実った農作物を収穫し、日々のデスクワークで凝り固まった身体を解きほぐして気持ちの良い汗を流す―。そんな農ある暮らしを気軽に実践できる場として、「市民農園」※へのニーズが高まっています。その学術的な研究は都市圏を対象としたものにとどまり、農村での実態はあまり調査されていないそうです。先鞭をつけようとしているのが、総合医理工学研究科 総合理工学専攻 山岳環境科学分野 環境共生学ユニット 農村計画学研究室 博士課程2年生の鏡 平さん。農村での市民農園を通じた地域づく(文・佐々木 政史)りや豊かな暮らしの可能性を探求しています。「鏡 平」という名前は、北アルプスにある鏡平山荘が由来です。そんな山や自然が大好きな両親の影響もあり、小さい頃から人生のテーマは「人も自然もハッピーな世界に」でした。「市民農園を切り口に農村の新たな在り方を探る」という大学院での研究を通じて、少しずつですがこのテーマへの自分なりの回答に近づいている実感があります。Shinshu UniversityGraduate Schoolか が み※ここでは「非農家が農ある暮らしを定期的に実践できる場」と定義し、区画貸し方式や共同作業方式などを総称して、市民農園とします。鏡さんのマストアイテムは名刺入れ。研究のために様々な人に会いに行くこフットワーク軽く出かけ、愛器グレッチのG5420T。きつめのディストーションとが多いそうです。でも柔らかな音がお気に入り。総合医理工学研究科総合理工学専攻 山岳環境科学分野博士課程2年生11農ある暮らしで豊かな農村を“市民農園”の可能性を探求中!from Graduate Studentさん鏡 平EpisodeMessage ご 本 人 か ら 一 言05

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