医学科研究紹介2025-2026
43/46

当施設の外観:5階建ての動物実験施設でマウス約10,000匹・ラット約200匹等の実験動物が適切な環境下で飼育されている睡眠中のマウス:動物に快適な環境は実験精度向上にも大切マウスの体外受精:ゲノム編集動物の作出にも対応している 主な業務主な研究テーマ研究から広がる未来病気のメカニズムや治療法の研究には、多面的なアプローチが必要です。私達の体は多種類の細胞によって構成され、さらに複数の臓器や組織が協調することで、生命活動の絶妙なバランスが成り立っています。このことから、病気を正しく理解するためには「生きた体での検証」即ち動物実験が欠かせません。一方で、動物実験は社会的にも科学的にも適正に行う必要があります。当支援部門では、本学研究者が倫理や法および科学的に適正な動物実験を行えるように、研究支援を行っています。また、第一線の研究成果をフィードバックできるよう、専任教員や技術専門職員による研究も積極的に行っています。・ 関 連 法 規 制 や 本 学 規 程 等 に 沿 っ た 適 切 な 動 物 実 験 の 実 施・ 関 連 す る 委 員 会 へ の 協 力 お よ び 動 物 実 験 支 援 の 適 正 な 運 用・ 飼 育 環 境 の 維 持 や 安 全 管 理 に 注 意 を 要 す る 動 物 実 験 に 対 す る 支 援・ 胚 操 作 や ゲ ノ ム 編 集 動 物 作 出 な ど の 発 生 工 学 技 術 に よ る 研 究 支 援・ 実 験 動 物 か ら 検 出 さ れ る 微 生 物 の 病 原 性 お よ び 生 体 へ の 影 響 解 析 ( 山 中 )・ 希 少 疾 病 の 疾 患 モ デ ル 動 物 開 発 と 病 態 メ カ ニ ズ ム の 解 明 お よ び 治 療 法 探索 ( 吉 沢 )・ 飼 育 環 境 が 実 験 動 物 に 与 え る 影 響 の 解 明 ( 嶋 田 ・ 吉 沢 ・ 山 中 )医 療 が 発 達 し た 現 代 に お い て も 、 治 療 法 の な い 病 気 が 数 多 く 残 さ れ て い ます 。 疾 患 モ デ ル 動 物 を 用 い た 研 究 は 、 そ う し た 病 気 の メ カ ニ ズ ム を 解 き 明 かし 、 将 来 的 な 治 療 法 開 発 に 貢 献 し ま す 。 38基盤研究支援センター動物実験支援部門支援部門長 柴 祐司適正な動物実験を通じて社会に貢献する □□□4□□□□5 医学科研究紹介

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る