医局員の集合写真実験室での研究風景(大学院生ら)実験や調査、およびデータ解析の技術向上に努め、医療に貢献できる研究成果の達成に努めています。 人工膵臓私たちの身体は、「免疫」という「身体の防御システム」によって、病原体の侵入から守られています。リウマチ性疾患や膠原病は免疫システムが自分を攻撃するために発症します。治療の選択肢は徐々に増えてきていますが、未だ治療抵抗性の患者さんも経験されます。私たちは、患者さんのライフステージに寄り添える診療の提供を目指して研究を続けています。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像病気に「かかってから治す」から「かからないようにする」方向へと時代は変わっています。今や全世界で拡がり続けている「糖尿病・生活習慣病」は、あらゆる病気の根源(引き金)になり得ます。重い病気にかからずに健康寿命が延伸できる世の中の実現へ貢献できるように、私たちは日々、基礎・臨床研究に励んでいます。また内分泌(ホルモン)疾患も生活習慣病・糖尿病と密に関わっており、これらの研究も精力的に行っています。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像臨床背景および病態免疫の双方から早期診断の開発を実現し、予後の改善を目指しています。また何よりも、患者さんが完全治癒できることを目指し、免疫システム障害の原因を解明して有効な治療を開発する研究を行っています。リウマチ・膠原病の専門医として、身につけた知識や技術を生かし、医療の発展や教育の向上に寄与します。また、病態の基礎研究を更に発展させるため、海外の研究施設に留学して技術を高めることも選択されます。(スポーツ医科学教室との共同研究)・ 難治性リウマチ性疾患および膠原病に対する有効な治療の開発研究・ リウマチ性疾患および膠原病の早期診断を目指した病態解明研究・ 家族性地中海熱の遺伝子診断と遺伝型/表現型の関連研究・ 全身性血管炎に合併する神経・骨格筋障害の病態解明研究・ 診 断 ・ 治 療 戦 略 の 発 展 を 目 指 し た ク リ ニ カ ル ク エ ス チ ョ ン に 基 づ く多 施 設 共 同 臨 床 研 究 ( 全 身 性 エ リ テ マ ト ー デ ス ・ 成 人 ス チ ル 病 ・A N C A 関 連 血 管 炎 )・ 血 糖 値 を 低 下 さ せ る ホ ル モ ン ( イ ン ス リ ン ) の 分 泌 機 構 の 解 明・ 甲 状 □ ホ ル モ ン と 糖 尿 病 ・ 高 脂 血 症 の 関 係 性 の 探 求・ 糖 尿 病 関 連 腎 臓 病 の 治 療 薬 に 関 す る 医 師 主 導 型 臨 床 研 究・2 型糖尿病患者への新たな運動療法(インターバル速歩)の提案糖 尿 病 ・ 生 活 習 慣 病 の 病 態 を 解 明 す る こ と は 、 対 症 療 法 的 な 治 療 で は な く 、も っ と 根 源 的 な 治 療 へ と つ な が る 可 能 性 を 十 分 に 内 包 し て お り 、 病 の な い健 康 で 明 る い 人 類 の 未 来 を 切 り 拓 く 第 一 歩 に な り ま す 。基 礎 ・ 臨 床 研 究 を 行 う こ と で 、 医 療 で 最 も 重 要 な 資 質 の 一 つ で あ る 客 観 性を 身 に つ け る こ と が で き 、 さ ら に 糖 尿 病 ・ 内 分 泌 代 謝 は 今 後 ま す ま す こ の時 代 に 必 要 と さ れ る 分 野 に な る た め 、 活 躍 の 場 が 大 い に 広 が り ま す 。13リウマチ・膠原病 班チーフ:講師 岸田 大内科学第三内科学第四(糖尿病・内分泌代謝内科)教授 駒津 光久“一生の病”と向き合っていくために自己免疫疾患の克服へ向けて健康寿命延伸への明るい未来を切り拓く
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