医学科研究紹介2025-2026
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筋炎の筋病理像国際学会での発表の様子主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像筋疾患班は筋炎を中心に各種筋疾患の病態解明や治療法開発に取り組んでいます。筋病理や血液中の自己抗体・リンパ球・サイトカイン解析、MRIやCTなどの骨格筋画像、遺伝学的解析、疫学調査など多角的に研究を進めています。筋炎は神経内科と膠原病内科の境界領域に位置していますが、第三内科はその両科の合同医局であるという強みを活かした研究体制となっています。これは世界的にもめずらしく、筋炎研究にとって恵まれた環境です。また国内はもとより、海外のグループと密に連携した共同研究を積極的に行っていることも特色です。• 封 入 体 筋 炎 の 病 態 解 明 、 治 療 法 開 発• 孤 発 性 遅 発 性 ネ マ リ ン ミ オ パ チ ー の 病 態 解 明 、 治 療 法 開 発• 筋 炎 の 診 断 技 術 向 上• 筋 生 検 の 低 侵 襲 化• 筋 炎 治 療 の 副 作 用 軽 減• 筋 炎 の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン筋炎にはいまだ治療法が確立していない難治性の疾患があります。それらの病態解明、治療法開発を進めることは、健康寿命の延長という社会的意義を有しています。また一見、治療法が確立しているようにみえる疾患でも、薬剤の副作用(有害事象)が課題である場合があり、投薬方法の最適化や、病態に即したピンポイントかつ負担の少ない治療への改良も重要なテーマであると考えています。国 内 で 専 門 家 と し て 活 動 す る こ と は も ち ろ ん 、 海 外 で さ ら に 研 究 を 発 展 させ る こ と も 選 択 肢 で す 。 ど の よ う な 進 路 で も 、 全 力 で 支 援 し ま す 。12筋疾患 班チーフ:講師 漆葉 章典内科学第三筋炎の病態解明・治療法開発 2024-2025 医学科研 究 紹 介

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