定 期 的 な カ ン フ ァ レ ン ス で意見交換。胆膵班:一緒に働いてくれる仲間を待っています。IgG4関連疾患の膵・胆道病変(自己免疫性膵炎・IgG4関連硬化性胆管炎)の各種画像所見若い力で診療、研究がんばっています!バスキュ ラー アクセ ス作製術なども実践。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像IgG4関連疾患は、臓器腫大、壁肥厚、結節形成を来す全身性の疾患であり、ステロイド治療が著効します。当科にて血清IgG4が高頻度かつ特異的に上昇することを発見し、血清学的所見、画像所見、病理組織学的所見に加え、多岐にわたる臓器病変、長期予後などをこれまで多数報告し、世界に発信し続けてきました。IgG4関連疾患の膵・胆道病変である自己免疫性膵炎・IgG4関連硬化性胆管炎を中心に、現在もIgG4関連疾患の病態解明や適切な治療法の確立に向けて更なる検討を続けています。他の胆膵疾患に関しても多岐にわたり、臨床研究を行っています。腎臓は全身の体液管理を司る司令塔であり、様々な臓器や疾病と関連しています。腎臓内科は全身を診る診療科であり、一次性および二次性腎疾患、急性腎障害・慢性腎臓病の診断・治療、生活習慣病治療全般、血管炎や膠原病に伴う腎臓病治療、電解質・酸塩基平衡異常の診断・治療、血液透析・腹膜透析・腎移植などの腎代替療法の実践、持続血液ろ過透析や血漿交換などの各種血液浄化療法による体液管理、集中治療、バスキュラーアクセス手術や各種カテーテル挿入術、カテーテルインターベンションの外科的手技など、非常に広範囲な診療を行っています。幅広い臨床経験から生まれる疑問に基づく病態解明、治療につながる臨床研究や、腎臓病に関連した基礎研究などを若い力で行っています。・ IgG4関連疾患:自己免疫性膵炎、IgG4関連硬化性胆管炎など・ 膵疾患:膵癌、急性膵炎、慢性膵炎など・ 胆道疾患:硬化性胆管炎、胆管癌など・ 胆膵内視鏡手技:適正なERCP関連手技、EUS関連手技の検討などI g G 4 関 連 疾 患 の 膵 ・ 胆 道 病 変 で あ る 自 己 免 疫 性 膵 炎 ・ I g G 4 関 連 硬 化 性 胆 管 炎は 、 膵 癌 や 胆 管 癌 と の 鑑 別 が 難 し い 。 未 だ 癌 を 否 定 で き ず 切 除 す る 症 例 が 少 なか ら ず 存 在 し ま す 。 臨 床 上 最 も 迅 速 か つ 確 実 に 鑑 別 す べ き 癌 と の 相 違 点 を 明 確に し 、 適 正 か つ 迅 速 な 診 断 、 治 療 が で き る よ う に な る よ う 日 々 検 討 を し て い ま す 。膵癌死亡者数は年々増加傾向であり、現在、肺、大□、胃に次いで4番目に多い癌です。しかし、未だに早期発見できるマーカ・画像所見や発癌因子も明確ではありません。今後研究、臨床共に重要な領域です。・ 腎 臓 病 に お け る 脂 肪 酸 代 謝 に 関 す る 基 礎 研 究・ 腎 臓 病 に お け る 心 血 管 病 発 症 機 序 お よ び 新 規 バ イ オ マ ー カ ー の 開 発・ 活 動 性 腎 病 理 所 見 を 予 測 す る 新 規 バ イ オ マ ー カ ー の 開 発・ 慢 性 腎 臓 病 や 急 性 腎 障 害 の リ ス ク 因 子 に 関 す る 研 究・ 新 た な 腎 臓 病 治 療 法 の 開 発 に 関 す る 研 究・ 腎 生 検 病 理 と 予 後 と の 関 連 性 に つ い て の 研 究・ バ ス キ ュ ラ ー ア ク セ ス の 全 身 へ の 影 響 に 関 す る 研 究・ 新 た な 血 液 浄 化 療 法 ( 重 症 患 者 へ の 透 析 手 法 の 工 夫 、 □ 水 濾 過 濃 縮 再 静 注 法 の工 夫 な ど ) の 有 効 性 に 関 す る 研 究・ 腎 移 植 や 自 己 免 疫 性 疾 患 に よ る 腎 臓 病 に 関 わ る 研 究 な ど末 期 の 腎 不 全 と な り 腎 代 替 療 法 を 必 要 と す る 患 者 さ ん は 、 お よ そ 年 間 4 万 人 い ま す 。腎 臓 病 の 原 疾 患 と し て は 生 活 習 慣 病 の 他 、 免 疫 異 常 や 遺 伝 子 異 常 な ど 多 岐 に わ たり ま す が 、 そ れ ぞ れ の 腎 臓 病 に 対 す る 治 療 法 は い ま だ 十 分 と は 言 え ず 、 医 学 研 究 によ り 改 善 で き る 余 地 は た く さ ん あ り ま す 。 腎 臓 病 患 者 さ ん の 予 後 改 善 の た め 、 積 極 的に 医 学 研 究 を 行 う の も 我 々 の 役 割 で す 。 腎 臓 内 科 で は 、 腎 臓 病 患 者 さ ん の 全 身 管 理を 行 い 実 臨 床 に 携 わ り な が ら 、 こ れ ら を 達 成 す る こ と が で き ま す 。内 科 的 知 識 の ほ か 、 病 理 学 、 腎 代 替 療 法 に 関 連 す る 手 技 、 研 究 的 ス キ ル な ど 、 一 通り を 身 に つ け る こ と が で き ま す 。 さ ら に そ の 中 で 自 分 の 得 意 分 野 に 対 し て 、 極 め て い くこ と が 可 能 で す 。 ま た 海 外 へ の 研 究 留 学 者 ( ア メ リ カ 、 ド イ ツ 等 ) も 増 え て い ま す 。10胆膵 班チーフ:助教 中村 晃腎臓 班チーフ:診療教授 上條 祐司内科学第二内科学第二暗黒の臓器“胆膵”への挑戦腎臓のtotal careをおこない、次世代の腎臓医療を創造する! 2024-2025 医学科研 究 紹 介
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