9肝臓班のメンバー肝関連の検査・治療を積極的に行っている内視鏡検査や治療も理論的に考え、理想的な方法を模索する内視鏡検査中の議論が研究に発展していくこともあるピロリ菌感染による鳥肌胃炎胃癌の強い危険因子となる研究活動にも力を入れている内視鏡治療に関する研究テーマも数多くある ウイルス性肝炎、自己免疫性肝疾患、脂肪性肝炎などの慢性肝疾患患者さんの診断から治療までを幅広く行っています。各疾患の診断や病期・線維化評価目的に経皮的肝生検を積極的に実施しますが、合併症などの関係で生検が困難な患者さんに対しては血清バイオマーカーや県内唯一の機械であるFibroscanなど非侵襲的な検査を組み合わせて総合的な判断を行っています。また肝癌の治療として、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法、分子標的薬・免疫チェックポイント阻害剤の導入などを担当しています。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像いわゆる胃カメラ、大腸カメラ等を用いた内視鏡検査や、外来・病棟での日常診療を行いながら、科学者の目で研究のテーマを探していきます。ありふれた疾患の中においても、解決されていない問題点・疑問点は必ずあります。目の前の患者さんに対して、より良い医療を提供したいという純粋な気持ちが、より良い研究の基礎となります。疑問に持った事について文献検索を行い、それでも答えが見つからない事があれば、それはあなたが研究すべきテーマになります。多くの教室員や、他教室の指導者から強力な指導を受けながら、問題を解決すべく研究を行い、世界に発信していきます。主な研究テーマ研究から広がる未来卒業後の未来像 ・ 長 野 県 に お け る ウ イ ル ス 肝 炎 撲 滅 プ ロ ジ ェ ク ト・ 長 野 県 に お け る B ・ C 型 肝 炎 症 例 の 臨 床 的 特 徴・ 長 野 県 に お け る 慢 性 肝 炎 、 肝 硬 変 、 肝 細 胞 癌 の 臨 床 的 特 徴・ 自 己 免 疫 性 肝 疾 患 に お け る 疾 患 感 受 性 遺 伝 子 の 同 定 お よ び エ ピ ジ ェ ネ・ 非 ア ル コ ー ル 性 脂 肪 性 肝 疾 患 の 新 規 バ イ オ マ ー カ ー の 探 求・ 日 常 臨 床 か ら 生 じ た 疑 問 を 疫 学 ・ 分 子 生 物 学 的 ア プ ロ ー チ に よ り 解 決 し・ 研 究 内 容 を 国 内 ・ 国 際 学 会 、 英 文 誌 で 積 極 的 に 発 信 す る こ と に よ り 、 世・ 当 班 は 海 外 留 学 経 験 者 も 多 く 、 世 界 に 通 用 す る 肝 臓 内 科 医 と し て 、臨 床 ・ 研 究 生 活 を 送 る こ と が で き ま す 。・ 免疫チェ ッ ク ポイント イン ヒ ビタ ーによ る □炎・ バレッ ト食 道 ・ バレッ ト □癌・ Helicobacter pylori 感染症( 除菌後胃癌)・ 近赤外光線免疫療法( NIR-PIT )・ 食道アカラ シア、逆流性食道炎に対する内視鏡手術テ ィ ク ス 解 析て い く こ と を 目 標 と し て い ま す 。界 中 の 患 者 さ ん へ の 貢 献 が で き る と 考 え て い ま す 。個 人 的 な 疑 問 か ら 出 発 し た 研 究 の 成 果 が 、 世 界 中 の 日 常 診 療 に 影 響 を与 え る 事 は 珍 し く あ り ま せ ん 。 ま た 、 自 分 の 研 究 を と お し て 深 め た 知 識 は 、日 常 診 療 を 行 う 上 で の 自 信 に つ な が り 、 臨 床 医 と し て の 深 み も 増 し ま す 。良 い 研 究 者 が 良 い 臨 床 医 に な る と 我 々 は 考 え ま す 。胃□に専門性を持ちながら、内科全般についてオールラウンドな診療の出来る臨床医を目指します。国内・海外への留学も可能です。一般病院での勤務医、開業医、大学の教員など、将来像はそれぞれの希望次第です。な ど 多 数胃腸 班チーフ:准教授 長屋 匡信内科学第二肝臓班肝臓 班チーフ:講師 木村 岳史(チーフ: 教授・梅村武司)内科学第二腫瘍性疾患、炎症性疾患、感染症など、研究テーマは多岐にわたる臨床的疑問を解決する
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