・これまでの実践研究で明らかにした教育課程の全体像を評価・改善しながら実践を再構成する教師の思考や判断に焦点を当ててデータを蓄積してきた。 ・本校に整備されている、校務支援システム(数年後に長野県の全公立学校でも運用する予定)やテストの採点支援システム等を連動させて、一人一人の子供の study log を蓄積する方法の概念図をまとめた。 ・「幼小中を貫く子供のよさからはじまる、探究的な学びのデザイン」をテーマに、三校園で公開研究会を実施した(10/28~10/30)。その中で、【遊び】【遊びの領域化】【領域の教科化】【教科等の総合化】それぞれの探究的な学びを支える要件と方略について、実践と省察の中から明らかにしようとしてきた。 ・公開研究会の中で、福井大学理事 松木健一先生と白梅学園大学名誉教授 無藤隆先生を講師に招き、シンポジウムを行った。 ・教育哲学特別講座(全5回 講師:埼玉大学 岩川直樹教授)を行った。デューイの「民主主義と教育」をテキストに、三校園の有志職員が参加し、特にデューイの述べている「探究」を下敷きに、自分たちの実践を振り返った。 ・教育課程の全体像を評価・改善しながら、探究的に学ぶ生徒の姿や実践を再構成する教師の思考や判断に焦点を当ててデータを蓄積してきた。 ・教育課程の評価・改善について、令和4年度は主に、領域から教科への接続のタイミングと、小学校高学年での英語科、技術科の設定の妥当性について研究開発を行った。 ・幼小中一貫の視座から「信州ラウンドテーブル 2022」を実施した(10/29)。【遊び】【遊びの領域化】【領域の教科化】【教科等の総合化】の保育・授業を公開し、保育・授業を語る会を開いて、学外の教育学研究者及び来校者の意見等に基づき、本研究開発の評価を行った。 ・福井大学松木健一理事を講師に招き、講演会を行った。 ・合同教員会やラウンドテーブルなど、異業種の実践者との交流の場で、実践記録を報告したり、実践を傾聴したりして、実践成果の共有及び情報収集を行った。自らの実践の枠組みや思考・判断のあり様を他者と相互評価し、妥当性の高い実践記録となるように改定するとともに、実践の再構成を図れるようにした。 ・「『未来を拓く学校づくり』〜「たくましく心豊かな地球市民」を育む 12 年間の幼小中一貫教育のすがた〜」をテーマに、三校園で公開研究会を実施した(11/11)。その中で、【遊び】【遊びの領域化】【領域の教科化】【教科等の総合化】において、「『子供から』に徹した実践が確かに子供の資質・能力を耕すことに通じる」ことを三校園で再確認をし、実践を行った。 ・公開研究会において参観者とともに福井大学松木健一理事の講演動画を視聴し、研究会の総括を行った。 ・これまでの研究をもとに、【遊び】【遊びの領域化】【領域の教科化】【教科等の総合化】の 12 年間の教育課程の評価・再編を行い、【遊びの領域化】を小学校1・2年生、【領域の教科化】は小学校3年生から6年生までが妥当だと判断した。 ・以下のアンケートを継続して行ってきた。 ①「自己表現力」「課題探究力」「社会参画力」に関して、児童(小学1年生~6年生)・生徒(中学1年生~3年生)の意識調査のためのアンケートを行い、分析・評価をした。 ②幼稚園・小学校・中学校の保護者に対して、松本学校園における特別の教育課程や、「自己表現力」「課題探究力」「社会参画力」の成長に関するアンケートを行い、分析・評価をした。 ③松本学校園の教職員に対して、研究開発に関する意識や理解、自らの子供観や指導観に関するアンケートを行い、分析・評価をした。 評価方法等 延長1年次 (令和3年度) 延長2年次 (令和4年度) 延長3年次 (令和5年度) (3)評価に関する取り組み 第1年次 ~ 延長3年次
元のページ ../index.html#9