令和5年度研究開発実施報告書
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PLAN 特別の教育課程の編成・実施に向けた準備 ・『学びの総合化』の「遊びの視点」【領域】・教科「英語科」「技術科」の新設・【教科等の総合化】について、文部科学省や教育研究開発企画評価会議協力者の指導助言を踏まえ、その位置付け、目標、内容、評価方法等について詳細に検討し、幼小中全教職員で共有した。 →「遊びの視点」の意味・役割 →小学校低学年における【領域】(「ことば」、「かがく」、「くらし」、「ひょうげん」) →小学校高学年における教科(「英語科」、「技術科」) →中学校における【教科等の総合化】の試行(理科を中核に) DO 特別の教育課程の実施 ・『学びの総合化』のうち、幼稚園における「遊びの視点」の導入と、学びの萌芽を緩やかに統合する【領域】の設置に焦点化して教育課程を編成・試行・評価/改善した。 ・小学校における【学びの教科化】として新教科「英語科」「技術科」の教育課程について検討するとともに一部を試行した。 ・中学校における【教科等の総合化】として、理科・数学・技術の「教科横断的な学習」を一部試行した。 ・幼小中一貫教育課程として、総合的な学習の時間を通してどのような力を育むかその最終学校段階である中学校における総合的な学習の時間の特色は何であるべきかという視点から検討した。 DO 特別の教育課程の実施 ・幼稚園における【遊び】の視点の捉え直しと、学びの萌芽を緩やかに統合する【遊びの領域化】について、改善された教育課程を実施した。 ・小学校における【学びの教科化】として新教科「英語科」「技術科」の教育課程を全面実施するとともに、評価・改善した。 ・中学校における【教科等の総合化】として教科等の横断的な学習の充実に焦点化して教育課程を編成・試行・評価・改善した。 ・『学びの総合化』を枢軸とする幼小中一貫教育課程として、「総合的な学習の時間」(小中6年間)で育成する力や小中の特色について検討した。「総合的な学習の時間」で育成される力の評価方法についての検討を開始した。 ・幼小中一貫教育に関する保育・授業公開を行った。(信州ラウンドテーブル) CHECK & ACTION 特別の教育課程による成果の評価 ・『学びの総合化』の教育課程を全面実施した。 実施内容等 (2)教育課程の特例 ◆小学校低学年において設置した「四つの領域」の継続 ◆小学校高学年において設置した「英語科」「技術科」の継続 ◆中学校における「総合的な学習の時間」の充実や【教科等の総合化】への対応 4 研究内容 (1)教育課程の内容 12年間の教育課程『学びの総合化』全体像 ①教育課程編成の基本的な考え方 幼稚園では、遊びの中に小学校につながる萌芽が育まれるように、個々の遊びを援助することで、子供たちの中から溢れ出してくる資質・能力の素地を見出すことを試みる。 小学校低学年では、教科の枠にとらわれずにその子の中にある資質・能力が発揮できるように、教科の細分化をせずに四つの領域を設け、幼稚園との緩やかな接続を試みる。 そうして中学校では、課題探究力・自己表現力・社会参画力が先鋭化し、それを深化・統合・活用する場としての総合的な学習の時間の充実を試みる。 (2)研究の経過 第1年次 (平成 28 年度) 第2年次 (平成 29 年度) 第3年次 (平成 30 年度) 第4年次 (平成 31 年度) (令和元年度)

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