◆領域・教科等の新設による『学びの総合化』の実現 □ 小学校低学年における「領域」の設置 『学びの総合化』を実現するには、小学校における【領域の教科化】、即ち、学びを教科の学習として充実することが必要であり、そのためには、高学年で各教科に分化することを想定し、低学年では教科間の互恵性を可能な限り断ち切ることなく緩やかに融合しておくことが望ましい。そこで、幼稚園で育まれてきた学びの芽を、小学校低学年で、緩やかに統合し資質・能力を心身両面からバランスよく伸長できるようにするために、「領域」を設定する。「領域」における学びの内容や方法を「遊びの視点」として位置付けることにより、幼稚園での遊びに「領域」に結びつく萌芽を見出し、幼稚園での遊びと小学校での学びとの連続性を保証し、次の四つの領域(ことば かがく くらし ひょうげん)を設定する。 各領域と、小学校低学年における教科との対応、小学校高学年における教科との接続については、次の通りである。(表1) 小学校低学年における教科との対応 領域 ことば 主に、国語科、外国語活動 かがく 主に、算数科、生活科、理科 主に、生活科、社会科、体育科(保健分野) 主に、体育科(体育分野)、音楽科、図画工作科 くらし ひょうげん □ 「遊びの視点」導入による幼小接続の保証 小学校における【遊びの領域化】を実現するには、幼稚園における【遊び】、即ち、遊びのなかに、資質・能力の素地となる学びの萌芽を見出すことが必要である。そこで、小学校低学年で設置する四つの領域での学びの内容や方法を「遊びの視点」として位置付け、遊びのなかに【遊びの領域化】に結びつく萌芽を見出し、幼稚園での遊びと小学校での学びとの連続性を保証する。 □ 小学校高学年における、教科「英語科」「技術科」の設置による、緩やかな小中接続 幼小中一貫教育における教育を【領域の教科化】として充実するために、小学校低学年に領域「ことば」を設置し、小中学校の接続を図るため、小学校高学年に教科「英語科」を設【カリキュラムの全体像】 表1 「領域」と小学校の教科との対応及び接続 小学校高学年における教科との接続 主に、国語科、外国語 主に、算数科、理科、技術科 主に、社会科、家庭科、体育科(保健分野) 主に、体育科(体育分野)、音楽科、図画工作科
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