第2学年 332 第3学年 280 と協働したりしながら,自分なりの納得解や最適解を見いだし,問題を解決していこうとする。中学校では,このような生徒の学びを支えるため,異なる教科の教員で構成されたグループ研究会を設け,協議している。グループ研究会では,教科等横断的に学びを深めていける材の開発や意図的・計画的な授業構想や評価に取り組んでいる。具体的には,「この材を扱うとしたら生徒は授業の中でどのような見方・考え方を働かせるのか」「各教科で得た資質・能力がどう活用・発揮され学びを深めていくのか」といったことについて話し合っている。このような取組を進めていくことで,教科と教科のつながりがより意識されるようになったとともに,子供の学びを柔軟に見つめ,支えていこうとする姿勢が培われてきている。 (3)子供から立ち上がる探究が幼小中に一貫しているか 幼稚園では,「自分の『やりたい』」に向かっていく子供の遊びを支える援助をしている。小学校低学年では,子供の「思いや願い,問い」から始まり,「自分の探究課題」解決に向かう学びについて,その子らしい対象との関わり方での探究を支えるために,「ことば」「かがく」「くらし」「ひょうげん」の四つの領域を設定した。小学校高学年では,子供の「思いや願い,問い」から始まり,「自分の探究課題」解決に向かう学びについて,その子らしさに加えて各教科の見方・考え方を活かした探究を支えるために,各領域から教科へ接続した。中学校では,「自分の探究課題」解決に向けて探究していく中での「思いや願い,問い」の質の変容や発展的な連続を支えるため,自己の学びを見つめ,自己の学びを自覚的に把握しながら探究をさらに深めていくための学びをデザインした。子供から立ち上がる探究が幼小中に一貫したものになっているのか,【遊び】【遊びの領域化】【領域の教科化】【教科等の総合化】それぞれの探究的な学びを支える要件と方略について,実践と省察の中から明らかにすると共に,令和4年度は,領域から教科への接続のタイミングと,小学校高学年での英語科,技術科の設定の妥当性について研究開発を行った。 (「探究的な学び」,「探究的な学びのデザイン」については,令和3年度実施報告書を参照) (4)必要となる教育課程の特例 ◆小学校低学年において設置した「四つの領域」の継続 ◆小学校高学年において設置した「英語科」「技術科」の継続 ◆中学校における「総合的な学習の時間」の充実や【教科等の総合化】への対応 ①小学校低学年における「学びの領域(ことば|かがく|くらし|ひょうげん)」新設への対応 ◆ 領域「ことば」 ア 授業時数 授業時数 イ 目標と内容 【目標】 身の回りにおける言葉の意味・役割に関する見方・考え方を働かせて,事象に対する主観的な価値づけに関する言語活動を通して,言葉による自己表現力・課題探究力・社会参画力を育成する。 【内容】 A 教科「国語」の内容 B 「外国語活動」の内容(第5学年及び第6学年の1(1)と2(1)) C これらの教科等を軸とする横断的な内容 第1学年 323
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