令和5年度研究開発実施報告書
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R3H30H29H28R1H30R1R3R480%90%100%60%70%40%50%20%30%10%0%100%90%80%70%60%50%40%30%20%10%0%H28H294 当てはまらない5 分からない3 あまり当てはまらない1 とても当てはまる2 やや当てはまるR4R55 分からない4 当てはまらない3 あまり当てはまらない2 やや当てはまる1 とても当てはまるR5課題に対して,最後まで粘り強く追究し,その教科や活動さを感じている(中)てきたこと、小学校では、特に低学年で「領域」を設定し、教科の枠組みにとらわれず、子供の追究を保証してきたこと、中学校では、どのように各教科等の見方・考え方が働いたり、資質・能力が活用・発揮されたりしていくかを、教科の垣根を越えた教員間で意見共有し、学びを支えるようにしてきたことにより、自分の思いが存分に発揮される場が保証されてきたからではないかと考えられる。 「課題探究力」に関する「課題に対して、最後まで粘り強く追究し、その教科や活動のおもしろさを感じている。」という質問項目に対して、中学生の回答を見ると、H28 年度から、おおむね上昇傾向にあることがわかる(図5)。幼小中共通の視点として、「課題探究力」を『3つのよさ』の1つとしてとらえ、それぞれの課題探究に寄り添い、とことん追究する姿を支えてきたこと が、中学校という段階において発揮されているのではないかと考えられる。「自分の願いやこだわりをもち、追究したい課題をもとうとしている。」という質問項目に対して、幼稚園の保護者、小学生、中学生ともに、おおむね9割が肯定的な回答をしている。(図6~図7)特に、小学校低学年では、「領域」という広い枠組みで授業を構想していることが、多くの子供にとって、自分なりの課題探究を支えることにつながっていると考えられる。 一方で、「とても当てはまる」という回答に注目すると、小学校高学年、中学生になるにしたがって、割合が低くなっていることにも着目したい(図8・図9)。高学年、中学生になるにしたがって、各々の持つ課題がより深く細分化されていくとともに、追究すべき課題に対しても、検討したり吟味したりする力がついたからこそ、割合の低下という形に表れているのではないかと考えられる。 図2 図4 図5 図7 図9 図1 図3 図6 図8 自分の願いやこだわりをもち,追究したい課題をもとうとしている (中)

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