Shinshu University Environmental Report 3434信州大学の皆さまにおかれましては、日頃から長野県の環境行政にご理解・ご協力を賜っておりますこと、この場をお借りして感謝申し上げます。貴学が全国に先駆けて環境マネジメントシステム(ISO14001)を導入し、率先して環境教育や環境保護、環境負荷の低減に貢献されていることは、大変素晴らしい取組であり、敬意を表します。また、貴学の学生や教職員の方々には当県環境行政にも参画いただいているほか、「環境マインド実践基礎論」では、毎年、当県職員がゲスト講師となり講義の機会をいただいており、貴学の環境問題に対する意識の高さも実感しています。本報告書において特集されておりますマレーシアでの演習では、バコ国立公園視察により公園内における環境保全の取組を学習されたとのことでした。当県には14の自然公園(国立公園・国定公園・県立公園)が指定されており、自然公園の面積は全国第3位です。是非、県内の自然公園にも足を運んでいただき、海外と当県の比較などを行っていただければ幸いです。環境学生委員会活動でも、各キャンパスにおいて積極的な取組をされており、大変心強く感じております。今後も長野キャンパスにおけるペットボトルキャップの再生利用に関する研究や水質調査、上田キャンパスにおけるゴミ箱管理などの活動を続けていただきたいと思います。さらに、水質に影響を与える要因の分析、ゴミの行先である各廃棄物処理業者や処理場への視察などを行うことにより、学びを深められるのではないかと考えたところです。また、伊那キャンパスにおける辛い物を食べて温まろうというウォームビズ企画は、学生らしい発想だと感心いたしました。今後も楽しみながら環境問題を考えられるような企画を期待しております。なお、貴学の取組目標と取組実績を確認したところ、目標達成は困難な状況であり、エネルギー使用量等は下げ止まりの傾向にあると見受けられます。各項目のより長期的な変動や数値ごとの増減、目標未達成の要因などの分析を行うことで、改善に向けた具体的な行動の検討が進むと思われます。引続き、環境への取組を推進し、貴学における研究や貴学から輩出された人材が、人と自然が調和した持続可能な社会の実現に貢献されますことをご期待申し上げます。長野県環境部環境政策課長柳澤 祐史第 三者からのご 意 見
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