統合報告書2025
45/60

ビジョン・経営戦略活動実績ガバナンス人と地域の資産財務情報※STEAM教育:Science(科学)、Technology(テクノロジー)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術/リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の頭文字をとって命名された教育・学習のアプローチ。教科横断的な学習や、探究、課題解決・問題解決型の学習を重視しており、世界的な潮流になっています。1年生2〜4年生4年生長野市教育支援センター「SaSaLAND」2024年度の教育学部卒業生長野市教育支援センター「SaSaLAND(ササランド)」は、長野市立七二会小学校笹平分校を改修した、長野市で8箇所目となる教育支援センターです。不登校児童・生徒にとって「安心を実感できる居場所」となることを目指し2024年4月に設置されました。教育学部では施設の立ち上げ時から「SaSaサポーターミーティング(運営協議会)」として参画し、運営に携わっています。子どもたちの社会的自立に向けた支援、保護者への支援、教職員等の不登校に関わる研修等を中心に、心理支援教育、特別支援教育、野外教育等様々な側面から、多岐にわたる取り組みを行っています。また、教育学部の学生も、学生ボランティア「SaSaフレンド」として、「SaSaLAND」の活動に関わっています。2025年8月現在140名以上の学生が登録しており、心理支援教育コース以外も、数多くのコースの学生がボランティアとして活動に参画しています。教育学部では、2023年度入学生から、独自の履修認定制度として「STEAM教育認定プログラム」を開設しました。これは、専門領域での学修に加えて、STEAM教育(教科横断的な学び)に対する理解と経験を養うための学習機会を提供するものです。2024年度には、岩手大学教育学部・大学院教育学研究科との間で、STEAM教育の汎用化に関する実施連携を協力事項の1つとする包括協定を締結しました。双方の連携によって、教科横断的な学びの基礎を理解し、新しい時代の教育を適切に設計・実践できる教員育成に資することが期待されます。信州大学教育学部附属学校園では“学び続ける教員の養成拠点”として、附属学校教員、教職大学院生及び地域の学校教員が共に研修し、公開研究会をはじめとした研究活動等を通じて力量を高めています。例えば、GIGAスクール構想やクラウド活用推進に向けた取り組みを行っています。また、地方自治体の教育委員会や学校に対し、ICTを活用した授業に関する指導助言・研修、校務・業務のDXの支援を実施しています。さらに、ICT活用に関するオンライン教員研修の実施等を通して、学校現場への貢献や、教員の指導力向上に努めています。2023年度入学生から教育学部では「STEAM教育認定プログラム」を開設し、教育現場でSTEAM教育※を実践できる基礎的指導力を持った教員の育成を目指しています。“令和の日本型学校教育”を担う高い資質·能力を備えた、これからの学校教育を支える教員の養成に向けて、地域の様々な団体と連携しながら、共に発展してまいります。教育支援センターSaSaLAND(ササランド)との連携「STEAM教育認定プログラム」の展開現場と響き合う教員養成地域に根差した学びの実践STEAM教育概論(STEAM教育を知る)教科に関する専門的事項等(STEAMを深める)STEAM教育授業づくり(STEAM教育の実践を構想する)プログラム認定証授与人と地域の資産地域連携長野県の教育を支えるIntegrated Report 2025 Shinshu University43TOPICSTOPICSDATA72.762139224明治の師範学校から今へ教育県を支える歴史と誇り04

元のページ  ../index.html#45

このブックを見る