32 吉沢 隆浩 助教北陸大学薬学部卒業(薬剤師免許取得 )、信州大学医学部医学系研究科修士課程修了後、同博士課程修了�学 位 取 得( 博 士� 医 学 )。日本学術振興会特別研究員(DC2) を 経 て、2013 年現職に着任。疾患モデル動物の解析から病気のメカニズムを探る。マウスの受精卵( 胚操作による研究支援 )動物実験施設の外観研究から広がる未来医学が発展した現在においても、治療法のない病気に苦しむ患者さんがたくさんいます。そうした病気の治療法開発のためには、病気の原因や仕組みを1つ1つ解明し、基礎的な知見を積み重ねていく必要があります。ヒトと同じ哺乳類の疾患モデル動物は、病気の原因究明や治療法の探索に欠かすことができません。疾患モデル動物を用いた研究は、将来的な治療法開発への貢献が期待できます。卒業後の未来像疾患モデル動物を用いた研究を通じて、生理学・病理学・分子生物学的手法を総合的に学べます。専門的な知識や技術だけでなく、それらを取巻く社会情勢や法倫理などの様々な要因を見据えることで、柔軟で多面的な思考が身に付きます。① 疾患モデル動物を用いた研究 人間の病気、特に治療法が確立されていない希少疾病の研究をしています。現在、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーや、本学から報告された新規疾患(筋拘縮型エーラス・ダンロス症候群)などを対象に、遺伝子組換えマウスを使って病気の原因究明や、治療法開発のための研究を行っています。② 動物実験支援部門専任教員の仕事 動物実験を行う信州大学の研究者が、ルール(法令等)を守れるように助言したり、科学的に適正な実験を行えるように知識・技術の両面から支援したり、動物実験に関する包括的な支援を行っています。動物実験支援部門総合人間科学系基盤研究支援センター疾患モデル動物:病気のメカニズムを研究して治療法開発に役立てる
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