0 事業化(市場投入)1,5321,4831,1108119796324,4113,6622,684 2,5763,179ビジネス展開産業化6,000特許権5,000その他の知的財産権等4,0003,0005292,0006406846132,212 1,9921,0001,4461,5581,092基礎研究開発(応用研究)H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31ダーウィンの海魔の川死の谷28 知的財産 ・ ベンチャー支援室松山 紀里子 准教授岡山大学大学院工学研究科博士課程前期修了。 特許事務所、 山梨大学、 慶應義塾大 学、 浜 松 医 科 大 学、 首都 大 学 東 京、 慶 應 義 塾 大学病院を経て、 2016 年信州大学に着任。 1 級知的財産管理技能士 ( 特許専門業務 )、 MBA。研究から広がる未来大学等で行っている研究がビジネス展開に至るまでには、「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」という3つの難所があると言われています(右図)。死力を尽くして努力とド根性で乗り切るのではなく、調査や情報分析に基づく実効性のある戦略、他機関との連携・協力等により、難所をスマートに攻略して、大学等の研究を1つでも多くイノベーション創出につなげる仕組みづくりを目指しています。卒業後の未来像多くの企業が“オープンイノベーション”を掲げて価値ある大学等の知的財産を探索しています。ダイヤの原石とも言える最先端の大学等の知的財産の価値をいち早く見極めて事業可能性を考え推進する力は、会社員だけでなく自ら起業する際にも役立つスキルです。大学や研究機関は、研究成果を学会や論文誌で発表しているイメージが強いですが、研究成果の実用化や社会生活へ実装することも大学等の重要な使命の1つです。しかし、大学等が自らビジネス展開はできないため、研究成果の事業化は企業等へバトンを渡す必要があります。そこで、大学等で創出される研究成果の「知的財産」としての価値を評価して、特許出願や各種契約等により権利の保護と活用を図ることでその価値を最大化し、企業と共に世界を変えるイノベーションを創出につなげるための仕組みや知財戦略、企業との連携、大学発ベンチャーなどを研究しています。国内の大学等の知的財産権等に基づく収入額の推移文部科学省「大学等における産学連携等実施状況について」に基づいて作成。大学等の知的財産権等のライセンスや譲渡による収入額は年々増加している。また、特許権以外の成果有体物や著作権等による収入が 25%を占めている。基礎研究からビジネス展開までのシナリオイノベーションを創出するには3つの難所を越えるヒト・モノ・カネ・情報と、これらの資源を活かす「知恵」が必要になる。大学等で創出される知的財産の価値を最大化してイノベーション創出につなげる総合人間科学系学術研究・産学官連携推進機構リサーチアドミニストレーション室
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