18キャリア形成には、様々な段階があります。学生それぞれの目的や意識に合わせて、プログラムや体験機会を提供しています。取り組む社会課題は、適正規模の都市計画、森林の活用と継続、地域経済循環、環境共生、地域交通など様々で、 企業との協働インターンシップや PBL(Project Based Learning)で実施しています。キャリア教育・サポートセンター勝亦 達夫 准教授東京理科大学理工学部建築学科卒。同大学大学院理工学研究科建築学専攻修了(博士�工学)。在学中、小布施町と東京理科大学が共同で設立したまちづくり研究所員。その後、小布施町役場勤務を経て、信州大学キャリア教育�サポートセンター副センター長�准教授(現職)となる。研究から広がる未来建築と都市、自然環境、地域産業の歴史的関係性を明らかにすることで、地域の持続可能な発展に寄与し、現代社会の課題に応答する実践的な知見を創出することを目指しています。信州ならではの資源(人、もの、場所)を活用し、この地域でしかできない教育の充実に取り組んでいます。「知る→考え実践する→人に伝える」という学びの循環を推進しています。卒業後の未来像複数の学問分野を横断し、専門家と連携しながら学び続けられる姿勢が求められます。広い視野と実践力を持ち、地域社会の課題に対して自ら考え、行動できる柔軟で主体的な人と出会えることを期待します。研究では、建築物の特徴や集落の配置から「まち」の変遷を分析し、町並みや都市形成に至る空間構造を歴史的視点で明らかにしています。特に、100 年前の建築技術に見られる自然環境の活用方法に着目し、それが現代に継承されている点を評価しています。こうした歴史研究を基盤に、空き家や地域交通、地域経済循環、環境共生圏といった現代の広域的課題にも取り組み、人の暮らしの視点から生活環境の向上を図っています。また、教育においては、信州の地域資源を活用し、自治体や企業と連携した PBL やインターンシップを通じて、学生が社会課題に主体的に向き合う実践的なキャリア教育を推進しています。地域の資源を活用したキャリア教育と実践人材の育成総合人間科学系キャリア教育・サポートセンター
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