総合人間科学系研究紹介2025
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11分藤 大翼 教授立命館大学 産業社会学部卒業。京都大学大学院アジア�アフリカ地域研究研究科 アフリカ地域研究専攻修 了( 博 士� 地 域 研 究 )。2009 年に全学教育機構に着任。現職に至る。(囚われている)文化について考えること。蓬莱 朋子 准教授東京学芸大学大学院、教育学 研 究 科 修 了( 英 語 教 育専攻)。英国 University of Essex 大学院、言語�言語学学部修了(応用言語学、英 語 教 育 学 )。2009 年 信州 大 学 全 学 教 育 機 構 に 着任。現職に至る。アフリカ大陸の飾りを付けたネックレス。この少女の暮らしと私の暮らしはどのようにつながっているのか。森の小道を走る少年少女。世界標準の英語運用能力試験の一例CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)と IELTS�Cambridge English のスコア換算表現地社会の一員になるための儀式を受けているところ。CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を基に日本の英語学習者を対象としたレベル分けが構築されている CEFR-J人文・社会・環境科学教育部門研究から広がる未来自分の生き方が正しいと思っている人、あるいは間違っていると思う人は、文化人類学を学ぶべきです。世界中の様々な生き方を具体的に学びながら、自分や身近な人々の生活について考えなければ、望ましい未来は実現しません。激変する世界を生き抜くためには、人類の性質を見きわめながら、人と自然、人と人、人とモノとの関係を調整してゆく必要があります。人類学的な研究は、その基礎となるものです。卒業後の未来像自分に対して暗い人に明るい未来はありません。他人に照らして自分を明らかにする。異なる文化に学び、自分のきちんと学べば、今、自分がどうするべきか考え行動できる人になるでしょう。研究から広がる未来卒業後の未来像素晴らしい環境の信州大学で、学問や課外活動を通して自己啓発に努めてください。学生時代に異文化に触れる機会が持てるといいですね。キャンパスでは留学生と交流することもできます。視野の広いグローバル人材の一員として世界に羽ばたき、活躍されるみなさんを応援しています。日本の中等・高等教育における英語資格・検定試験は、重要な役割を持っています。また、入学試験にもスピーキングテストが導入され始めています。これに伴い、英語教育は今後さらに変わっていくと考えられます。「試験」という環境下で、受験者(英語学習者)のスピーキング能力が最大限に引き出せるタスクや環境の設定を、検証しながら提案していくことが重要になります。フィールドワーク(現地調査)を通じて異文化について学ぶ文化人類学に関する科目や、人と自然との関わり、アフリカの文化について学ぶ科目を担当しています。専門は文化人類学、映像人類学。中部アフリカ、カメルーン共和国の熱帯雨林に暮らす狩猟採集民の生活文化を中心に、フィールドワークにもとづいて、自然と共に生きる人々の暮らしを研究しています。また、その営みを映像によって記録し、映像を活用した研究も行っています。英語を外国語として学ぶ(Learning English as a Foreign Language)私たちを対象とした、世界標準の英語運用能力試験(IELTS, TOEFL iBT, Cambridge English Qualifications 等)では、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を測定します。その中で、主に「スピーキングテスト」について研究しています。モノローグのタスク(問題)に焦点を当て、その提示方法が、受験者(英語学習者)のテストにおけるパフォーマンスに与える影響を多角度から分析しています。さらに、受験者の出身国の教育システムや母語、テスト中の認知プロセスとパフォーマンスとの関連も質的・量的に分析し、妥当性や信頼性について検証しています。言語教育部門総合人間科学系全学教育センター総合人間科学系全学教育センター人類の過去・現在・未来:共生の可能性を探る映像人類学世界標準の英語運用能力試験で、自分の英語力を測ってみよう!

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